表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
召喚勇者の娘は大変だ!  作者: 詩部 れいら
3/10

お寺とお爺ちゃん

はぁ、今日のサアヤにはヒヤヒヤした。


そう。テオはこの世界の人間に触られると元の世界に戻ってしまうらしい。私も出会って3年程一度も触れたことがない。


「ただいま〜」


お寺に入り自分の部屋へと向かう。その途中、お爺ちゃんに呼び止められた。


「わかな。ちょっとこっちに来なさい。」


お爺ちゃんの部屋から声が聞こえた。なんだろ。


「どうしたの?お爺ちゃん」


部屋に入るとお爺ちゃんは真剣な面持ちだった。


「わかな。明日18歳になる。」


え?私の誕生日はわからないはず。


「このお寺は昔から色々な世界の者たちが訪れる。霊界。鬼族。妖。異世界の者たち。」


え、え、そんなファンタジーな事ある?!

テオが現れて少しはそうゆう世界もあるのかななんて理解してたけど、まさかこのお寺も?!

動揺が隠せない私にお爺ちゃんは、


「動揺させて申し訳ない。わかなはその異世界から来たんだ。そして明日18歳になる。11年後のこの日に元の世界に戻るまで面倒を見て欲しいと、何処からか聞こえてきたんだ。」


とゆうことは、テオが言ってたことは本当だったの? 私はレーラなの? 頭がぐるぐるしてきた。


「じゃあ、お爺ちゃんとお別れになるの…?」


「……ああ。」


私はお爺ちゃんと過ごした日々を思い出して涙が出てきた。


「お爺ちゃん…。ひっく。お別れなんて嫌だよう。」


お爺ちゃんは私を抱きしめて、


「あっちが辛くなったら帰っておいでね。」


と泣き止むまで抱きしめてくれた。


一晩中泣いて覚悟を決めた私は、自分の部屋を片付けて学校へ行く準備をした。


「お爺ちゃん、元気でね。いままで本当にありがとう。」


そう言ってお寺を後にした。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ