第二章0 『死神の――。――の死神』
始まりは無だった。
無意識の中、知らぬ土地で、知らぬ人に埋めつくされ、晒され、笑われ。
最愛の少女を奪われた。
哀しみよりも、苦しみよりも、怒りが、憎しみが、爆発したのを覚えている。
――全員、死んでしまえ。
他人を死へと誘う意思だけが、残った。
生きるために。殺すために。武器をとった。力を手に入れた。
逃げて、逃げて、逃げて、逃げて、逃げて、逃げて、逃げて、逃げて、逃げて。
逃げて、逃げて、逃げて、逃げて、逃げて、逃げて、逃げて、逃げて、殺して。
逃げて、逃げて、逃げて、逃げて、逃げて、逃げて、逃げて、殺して、殺して。
逃げて、逃げて、逃げて、逃げて、逃げて、逃げて、殺して、殺して、殺して。
逃げて、逃げて、逃げて、逃げて、逃げて、殺して、殺して、殺して、殺して。
逃げて、逃げて、逃げて、逃げて、殺して、殺して、殺して、殺して、殺して。
逃げて、逃げて、逃げて、殺して、殺して、殺して、殺して、殺して、殺して。
逃げて、逃げて、殺して、殺して、殺して、殺して、殺して、殺して、殺して。
逃げて、殺して、殺して、殺して、殺して、殺して、殺して、殺して、殺して。
殺して、殺して、殺して、殺して、殺して、殺して、殺して、殺して、殺して。
初めて仲間と呼ばれた。
殺人集団とかいうところに誘われた。
変わった武器を使って、楽しそうに殺しをする。
違う。
そんなものは望んでない。
望むのはただ人の死だけ。
楽しさなんて必要ない。
無意味だ。
殺そう。
逃した。
初めて逃げられた。
ふざけていた割には逃げ足は速いらしい。
次だ。
もっとだ。
もっと殺して。
殺して。
死神か。
自分にふさわしい呼び名。
そう呼ぶなら、望むがまま、死をもたらそう。
――これは?
奇妙な男だ。
殺しても、死なない。
邪魔くさい。
殺しても、死なない。
面倒くさい。
殺しても、殺しても、殺しても、死なない。
なんで?
死んでしまえ。
どうして?
跡形もなく消えて。
この男は?
――は死神。人を殺す。
貴族を殺し、騎士を殺し、商人を殺し、市民を殺し、獣を殺し、殺して、殺して、殺して、殺して、殺したのに。
それなのに、どうして。
この男は死なない。
何度も、死なない。
死んで。
生きようと決めたその顔で――を見ないで。
お願い。
死んで。
死んで。
死んで。
死んで。
死んで。
死んで。死んで。死んで。死んで。死んで。死んで。死んで。死んで。死んで。死んで。死んで。死んで。死んで。死んで。死んで。死んで死んで死んで死んで死んで死んで死んで死んで死んで死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしね――――――
――死にたい。
「――待てよ」
第二章始まります。
引き続きよろしくお願いします。
評価、感想待ってます。




