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 ドリルは男のロマンです。

「あれ? ここどこだ?」


 おかしいな、さっきまでコンビニにアイスを買いに行く途中だったのに。


「あ、気がついた?」


 うわっ! いきなり目の前に子供が?!


「見た目は子供、中身は神様、その名は神様だよー」


 何となく危ない台詞を吐きながら、その子供は自分を神様と名乗った。


「いきなりなんだけど君は勇者召喚に巻き込まれて僕の管理する世界に転移することになったんだー」


 ああ、最近流行りの異世界転移ね。本当にあるんだね異世界。


「冷静だねー」


「元の世界に戻せるなら戻りますけど」


「無理」


 ですよねー。


「でねー、本来は5人が勇者として呼ばれる筈だったんだけどー。5人のちょうど中心にいた君も召喚のバグで呼ばれてねー。あくまでバグの召喚だったからか君には勇者に備わるはずだったスキルが無かったんだー」


 な、なんだって? それはヤバくない?


「うん、結構ヤバかったから僕がこうして召喚に割り込んで君だけ神界に引っ張ってきたんだー。それでねー、巻き込まれて可哀想だからお役立ちスキル一式と、あと好きなスキルを一個あげるよー」


 マジか神様。ありがとう神様。


「気にしないでー。で、早速だけどこれが渡せるスキル一覧ね。」


 頭の中にスキルの情報が流れ込んでくる。これらのスキルはユニークスキルといって後天的に習得は出来ないようだ。身体雷化、再生魔法、経験値倍加など気になるスキルがたくさんある。


「うーん、迷うなぁー……?!」


 見つけた。直感でこれだと本能が叫ぶ。


「じゃあこれでお願いします」


「変わったスキルを選ぶねー。それでいいの?」


「はい」


「オッケー、じゃあ行ってらっしゃーい。あ、召喚される国はあまりいい国じゃないからスキルを隠した方がいいよー」


 ちょっ!そういうのは先に言ってーー


「ふう、無事送れたかな。それにしても数あるスキルの中で螺旋らせんことわりを選ぶとはねー。何かが琴線に触れたのかな? 目がキラキラしてたし」


 神様は知らなかった。彼がとあるドリル全面推しのアニメが大好きなことを。


 こうして進藤彼方しんどうかなたは勇者召喚に巻き込まれて異世界転移してしまうのだった。

 ドリルはまだ出ません。

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