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初戦闘とメイド服


「いやー、森だな」

「…森ですよ…主様」


俺たちは冒険者ギルドで受けた依頼、森の主の討伐をするためにこの、「レグードの森」に来ていた。

「レグードの森」は見た目はただの鬱蒼とした森なのだが、どこか不思議な感覚がする森だ。


とりあえずそいつがいるであろう深部へ俺たちは向かう。


「じめじめしてて気持ち悪いな…」

「しょうがないわ…森だから…」


クラと話しつつ俺たちはどんどん奥へ向かっていく。


すると、近くのくさむらから唸り声が聞こえる。

そちらに目を移すとそこには体長1mくらいの気持ち悪い顔の人型怪物─所謂ゴブリンとそれの進化バージョンみたいなやつ─剣を持っていたので名前としてはゴブリンソルジャーとかそんな所だろう…がいたのだ。


遂に初戦闘だ!

そう思いながらも作戦を練り始める。

あいつらはまだ気づいてないみたいだしな。


そこにゴブリン3体とゴブリンソルジャー1体が集まっていたので、まずは投石で1体を近づけようとする。


俺の投げた石は綺麗な弧を描いて、ゴブリンの頭をぶち抜いた・・・・・


…はぁ?


どういう事だ?


そこは碌なダメージも与えずに「グギャァアァァァ!」って言いつつ襲いかかって来るんじゃないのか?!


きっとなんか…打ちどころが悪かったんだろう…


苦し紛れにそう思いながら、今度はクラに剣の状態に戻ってもらい、ゴブリン達の正面に立ち塞がる。


そこでやっと気づいたようで、低い唸り声を上げつつゴブリン達は攻撃を仕掛けてきた。


だがしかし…ゴブリンの出す攻撃は小学生の自転車並のスピードもなかった…


その攻撃を剣で受けつつ、弾いて薙ぐ。


すると、そこにあったはずのゴブリン達の頭が切れ目が入ったかと思うとゴトリと3体分落ちた。

なんてことだ!一撃で死ぬなんて…聞いてないぞ!



流石にその光景には気持ち悪くて吐いたけど。


「…主様…大丈夫?」


心配して背中をさすってくれるクラの優しさが身体に沁みるよぉ…っと変態みたいだな…,


兎も角俺たちはまた進み始める。


◇◆◇


「なんだ?あれ?」


俺はおおよそ最深部近くまで来ていた。


「…洞穴…じゃない?」

「だよな?なんかいないか?」

「…!、いるわ!」


洞穴の方を睨んでいたクラが言う。


これはあたりか?


ズシン、ズシン…と足音が近付いてくる。


「…来るわ!」


クラの声と同時にそいつは姿を表した。


それは巨大な熊だった。


目に刀傷がありいかにも凶悪そうだ!


「さて…いくか!」

「…うん、行くわ…主様。」


俺とクラ(剣)は巨大熊の前に出る。


巨大熊はすぐに俺たちを獲物と認識し飛びかかってきた。


やはりこいつクラスになると速い!

…と言いたいところだが、こいつの速さはせいぜい自動車の初速程であった。


俺は難なく躱し、顔面を蹴りあげる。

ゴキャという音を立てて、巨大熊が吹っ飛ぶ。

しかし、まだ生きているようだ。


巨大熊はすぐに起き上がり、その爪で俺を引き裂こうとしているが、俺にとっては隙がありまくり過ぎた。


俺はその土手っ腹をクラで肩口から袈裟斬りにする。


するとそこから熊の身体が真っ二つになっていきずり落ちて動かなくなった。


クラは斬れ味抜群過ぎて血の出る間もないらしい。


恐ろしや…


俺はその素材を時空魔法の一つ、「収納インベントリ」に入れ、街に戻ることにした。


◇◆◇


街に戻りギルド依頼完了報告をすると、受付の女性が焦った表情になる。


「えっと、こちらのCランク・・・・の依頼をお1人でクリアされたのですか?」

「はい。」

「少々お待ちください!」


その受付嬢は慌ただしく奥の階段に登っていく。


そんなんじゃ転ぶぞ?


そして、待つこと数分。


受付嬢が呼びに来て、俺も上の部屋にいく。

その部屋には宿屋のエイザのおっさんがいた。

受付嬢は俺が部屋に入ると受付に戻っていった。


まあ、受付だからしょうがないか。


「よぉ!レン。お前、死熊デスベア倒したんだってな!」


死熊デスベアとは恐らく巨大熊のことだろう。


「えっと?あんたは宿屋の店主だよな?」

「そうだが、俺はここのギルドマスターもやってんのよ!どうだ?驚いたか?」


おちょくるように言うエイザ。

それに若干いらいらしつつ、話を続ける。


「確かに驚いたが、それよりなんで俺はここに呼ばれたんだ?」

「簡単に言うとお前のランクが上がるんだよ!FからCなんて大出世だろ?」

「そういうことか!なんでそんないきなり上がるんだ?」

「そりゃCランクに上がる条件がCランク依頼を3人以下でクリアすることだからだよ。」


何だって?


「は?あれでクリアなのか?凄い雑魚だったぞ!?」

「…そうか、お前さんには雑魚なのか…あいつは依頼ランク的にいえばギリギリCだが、ほぼBランクと言ってもおかしくないレベルなんだがな…」


そんな…あれってかなり強い方になるのかよ…


「まあ、これが新しいギルドカードだ。失くすなよ?」

「わかったよ」

「よし!じゃあ、俺は夕食を作りに行くか!」

「お、おう。俺はちょっと出かけるぞ?」

「なら少し遅めに作るからゆっくりしてこい!」

「…ああ、ありがとう」


そして俺はギルドマスターの部屋を出ていった。


◇◆◇


途中服屋に寄って、自分の服とクラの服を買った。


俺は王宮から持ってきたやつしかなかったので、追加で買った。

クラも包帯姿のままだったしな。


宿屋に戻り夕食を食べたあと、また桶とタオルを貰って部屋に行き、部屋で待っていたクラに渡す。


「…!主様…これは?」

「クラの服だよ。その姿のままじゃ不便だろ?」


すると、クラはポロポロと泣きながら、

「…ありがとう!…」と言っていた。


俺が一旦外に出てクラに着替えさせる。


「…主様…入っていいよ…」


部屋に入るとクラがこっちを向き、


「どう?」


と聞いてくる。


正直、似合いすぎている。

元々人形のような綺麗な顔立ちだった所に、俺の渡した服、ゴシックロリータ風のフリルのいっぱいついた服を着させると赤がかった金髪と相まって、西洋人形みたいな見た目になっているのだ。


これはやばい。


「とても似合ってるよ」

「…ふふふ…そう?ありがとう、主様。」

「次のやつも着てみるか?」

「…うん」


また部屋を出て着替え終わるのを待つ。


「…いいよ…」


クラの声が聞こえたのでまた入る。


今回のはダボッとした白のTシャツとホットパンツ、そして、何故かあった黒のニーソックスだ。


先程のゴスロリよりは落ちるがこちらも似合っていた。ショートボブヘアーのクラにはやはりホットパンツも合うな。

ただ、ニーソックスは履き方が分からなかったようで、付けていなかったが。


「…ふふふ…どうかしら?」

「うん、やっぱり似合ってるよ」

「…この服気に入ったから…もっていっても…いい?」

「どっちもクラに買ってきたやつだから持っていって!」


クラは謙虚だなぁ…


「…やったぁ…ありがと…主様」

「うんうん、じゃあ寝るかー」

「…うん」


俺はベッドに向かいクラは剣の状態になって眠る。

…のがいつもの流れなのだが今夜はクラがベッドの中に入ってくる。


「えーと、クラさん?どうしたのかな?」

「…いっしょに…ねる…だめ?」


クラは目を潤ませながらこちらを見る。


「………いいよ、わかった」

「…ありがとっ…主様」


そして、クラは俺の腕に抱きつきながら眠り始めた。


クラのふにふにとした身体の感覚が腕から直に伝わって来る。

…ああ、今日は寝れないな…


そう覚悟した俺は目だけ瞑り、頭の中で煩悩退散と唱え続けるのだった…



…なんかクラの攻略の方が先に行ってる気が…

まあ大丈夫でしょう!


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