宿屋と金貨
王城を出て、まず気づいたのが建っているのが高台だという事だ。
下の町並みが一望出来るほどに高い位置に建てられている。
俺はその眼下に広がる街へ駆け出していった。
この風景が由紀の心の支えになってくれと願いながら。
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この王都には3つの門があり、正門・東門・西門と呼ばれているのだが、俺はその東門に繋がる道に向かった。
何故って?
王城からそのまま出たのでは怪しまれるだろ?
そして、東門に繋がる道の先、東街に着く。
俺はまず宿屋を探した。
暫く歩くと「inn」の看板が見えてくる。
今更だが、何故こっちの言葉が見えたり聞こえたりするんだ?
もしかして…と思いもう1度自分を鑑定してみる。
『レン=カタザワ
17歳 人族(転生者)、龍人族 龍神
Lv683
HP100,500,000,000/100,500,000,000
MP5,000,000,000,000,000/5,000,000,000,000
《能力値》
力SS
守SSS
速SS
魔SSS
《魔法適性》
火SSS
水S
風SS
土SS
光SS
闇S
《特殊魔法》
空間魔法Lv10
時空魔法Lv10
重力魔法Lv10
星術Lv10
《使用可能スキル》
剣術Lv10
槍術Lv10
槌術Lv10
弓術Lv10
薙刀術Lv10
聖剣術Lv10
魔剣術Lv10
龍化Lv1
寿命付与Lv10
飛行Lv1
隠蔽術Lv10
《パッシブスキル》
HP自動回復Lv10
MP自動回復Lv10
不老不死Lv1
翻訳術Lv10
』
…いつ見ても思うがやばいな。
時々Lv1があるが、それが上限なんだからな…
しかもなんか見やすいように変わってるし…
とりあえず、「翻訳術」のスキルが入っているのを確認出来た。
多分見落としてたんだろうな、俺。
問題が解決した所で、俺は宿屋に入った。
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「いらっしゃいませ!今日はご宿泊ですか?」
宿屋にはいると、いきなり10歳くらいの女の子が出てきてそう言われた。
ここの娘さんか?
「ひとつ聞きたいんだが、硬貨の価値ってどんな感じなんだ?山奥の村から出てきたばかりでよく分からないんだ。」
口から出まかせに言う。
「んー、ちょっと待ってねー」
そう言うと女の子は奥から強面の男性を連れてきた。
おおよそ父親だろう。
「おう、兄ちゃん。俺はここの店主やってるエイザちゅうもんだ!それでこいつはうちの娘のケイという。」
「お兄ちゃんよろしく!」
「あ、よろしくお願いします。」
「…兄ちゃんも普通に喋りな。それじゃ話しづらえだろ?」
「それじゃそうさせてもらう。」
「で、硬貨の価値がわかんねえんだって?なんか硬貨持ってたりするか?」
俺は麻袋からひとつ硬貨を取り出しみせる。
「!こいつはカリス金貨だな…あんまり見た事ねぇが…よし、これで説明していくぞ?まず1番下にエリス銅貨が来る。こいつが10枚集まるとエリス大銅貨になる。つーか10枚集まると上の硬貨1枚になるってのは変わらんから省略するぞ?そこからエリス銀貨、エリス大銀貨、カリス金貨、カリス大金貨、カリス聖金貨ってなってくんだ。わかったか?」
大雑把だか分かりやすい説明を聞いた俺は王女から貰った麻袋の中を確かめると、中には銀貨5枚、大銀貨5枚、金貨5枚、大金貨5枚入っていた。
…幾ら何でもあげすぎだろ…
「ありがとう。じゃあ、ここの一泊はいくらだ?」
「食事付きで一泊銀貨1枚だ。」
「…3泊頼んでもいいか?」
「よっしゃ、まいどあり!…おい、ケイ。105号室を用意してやれ」
「分かったよ父ちゃん!」
ダダダとケイが走っていく。
俺は店主に銀貨3枚を渡すと、鍵を渡されたのでケイの向かった方向に歩いていく。
途中ケイがまた走って行ったのを横目で見つつ部屋につく。
そこはベッド1個が置かれた質素な部屋で一応トイレも着いていた。
俺は部屋の鍵を閉め、ベッドに横になると疲れていたのか眠りの海に沈んでいった…
わからない人がいるかもしれないので。
スキル→個人それぞれが持つ特殊能力のこと。
まあ、ゲームでよくあるスキルと一緒です!