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朝の葛藤

遅れてしまいすいません…


翌朝。


野鳥の囀りが聴こえる頃くらいに俺は目覚めた。


勿論昨日一緒にベッドで寝ていたリーゼとレーナもきちんと俺の両側にいた。


2人はすやすやと心地良さそうな寝顔を晒し、起きる気配はない。


「ふむふむ…よく寝てるな…」


リーゼの頬をつまんでみる。


少し表情が歪んだが、起きそうではない。


だから俺はその柔らかな頬をむにむにとして遊ぶ。


暫くするとリーゼは寝惚けて俺の左腕に抱きついてしまった。


もう少しむにむにしたかったのだが…


諦めてレーナに悪戯をすることにしよう。



俺は逆側を向く。


しかし、それは叶わずレーナの腕にがっしりと捕えられ頭から横抱きにされた。


すると、自然と柔らかな感触が俺の右腕を挟め、寝息が耳元で聞こえる形になる。


しかも、このタイミングでリーゼも抱き締める力を強め、俺の左手は太腿の間に挟まれる。



…やばい。


何がって?


理性がだよ。


ともかく俺の理性が残っているうちに起こさないと。


でも、腕は使えない。

というか動かしたらやばい。


だから俺に唯一使えるのは口か足かなのだがこんな状況で立ち上がることも出来ないため、実質叫んで起こすくらいしかないのだが…


それもこの安らかな寝顔を見ていると罪悪感が湧いてくるし…


さて、どうしたものか…


俺は部屋の中を見渡す。


しかし、あるのはこのベッドとクローゼット後はクラぐらいか…


ん?クラ?


…正直静かすぎて思考に入ってこなかったがクラならもしかして…


俺は一縷の希望を掛けクラを呼ぶ。


「なあ、クラ?起きてるか?」

「……おはよう、主様…どうしたの?」

「いや、ちょっとこの状況をどうにかして欲しいんだが」


すると、衣擦れの音が聞こえ始める。


おおよそ人の状態になって最初は裸なので着替えているのだろう。


しばらくして、音が聞こえなくなるとクラはこちらへ歩いてくる。


「……主様、不潔…」


それが絡みに絡みまくった俺たちを見た第一声だった。


「うっ、とりあえず剥がしてくれるか?」

「……わかった」


クラはまずレーナに手をかけ腕を解き腹から引っ張る。

そのままレーナはベッドの下へ引き摺り落とされる。


…ごめんな、なんかクラの機嫌が悪かったみたいだ。


次はリーゼか?と思うとクラはベッドに登ってきて元々レーナがいた位置にくる。


そして、クラは寝転がりリーゼと同じような格好で俺の腕に纒わり付く。


「…私だけ除け者…狡い」


そう言ったと思うとそのまま寝てしまう。


「お、おーい、クラさん?」


そう呼びかけるも不貞寝したような感じで起きようとしない。


俺は諦めて無理やり寝ることに決めた。


寝るまでの間は理性との勝負があったのは忘れもしないだろう。




男とはメロンには勝てないのです。


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