新宅
遅れてばっかですいません…
王都の郊外、森の近く。
「うっそだろ…………」
俺は目の前の建物を見て感嘆と呆れの混じった声を上げる。
2日ほど前行われた功労を讃える式典の際、俺は詫びのものとして王からもらったのだが…
「あの王様もやるわね…」
「…おおきい…」
リーゼ、クラもそれぞれ見て驚愕する。
それも当たり前だ。家と言うにはかなり大きい、というか屋敷と言った方が適切な程なのだから。
俺は大きな息を吐く。
「とりあえず行くか!」
「あっ、うん」
「……(コクリ)」
了承もとったことだし早速入ろう。
俺は日本でいうところの姫路城並の大きさがある建物へ進んでいく。
造りは完全にヴェルサイユ宮殿とかそっち系なんだがな。
◇◆◇
白の荘厳な門を開け、敷地内に俺たちは入る。
そこには見事な噴水が幾つもあり、過去に美術や世界史の教科書に載っていたようなものが正面にある。
庭園自体もガーベラやラベンダー、コスモスなどのような花が咲き乱れ、木も綺麗に剪定され、メンヘンな世界の城の庭のようだ。
そこから繋がる道の先に最大の問題の家?がある。
さっきヴェルサイユ宮殿みたいとか言ったが訂正する。
日本の小さめの城をそのまま西洋建築で造った感じ、というのが1番正しいだろう。
あとは…何も無いよな?
これ以上あってもな…
「ご主人様!!ちょっとこっち来てー!」
ある意味ベストなタイミングで、一緒に家?屋敷?探検していたリーゼが遠くから呼びかける。
…嫌な予感しかしない。
とりあえず行ってみよう…
◇◆◇
「どうしたんだ?」
呼びかけつつリーゼの方へ。
そこは庭園の端、白煉瓦の道が広場のようになっている所の筈。
何があるんだ?
「おおよそここらへんだよな…?」
独り言を呟き、高垣のようになっている樹木の所を曲がる。
するとそこには……
小さな水色の龍がいた。
「え?」
「あっ、来たわね!」
「…この龍は?」
「えっと…ここにね…繋がれてたの…」
クラが指をさす。
「鎖?」
「そうよ。なんか鳴いてたからほっとけなくて…」
「そうか…」
俺は龍を見る。
『…どこか恥ずかしいのですが、あまり見ないでください…』
「喋ったぞ!」
「「えっ?!」」
どういうことだ…?
次話更新は明後日が明明後日ですね…
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