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異世界世紀末勇者無頼伝説   作者: ヘルメット
13/24

ギルドの依頼達成

強敵・・・・・・にならない

「ヒャッハアアア!!俺がチャンピオンっすよおおお!!!」


 優勝したモヒーに屋台で骨付き肉を買い与える。うまそうにかじりながら喜んでいるモヒーに対してシュギョの顔は険しい。


「どうした?あっさり優勝されてくやしいのか?」

 

 俺も肉と酒を口に詰め込みながら聞く。


「いえ、なんとなく違和感が・・・・・・チャンピオンが違う人のような気がするんです」


「俺の勝利にケチつけんなクソがああああ!!!」


 モヒーが吼えるが、少し気になる。


「別人・・・・・・替え玉?なんか違和感があるんです」


「ふむ、まあ様子見だ。今日は飲み食いして終わりだ!!」


 俺は食い歩きながら宿へ帰った。


 

 翌朝小娘に起こされた俺は衝撃の事実を目のあたりにした。


「ゼロ、大変よ!!モヒーが、モヒーが殺されちゃったの!!」


 泣きながら小娘が俺にすがりつき、とんでもねえことを言い出した。あのバカが殺されただと!?宿屋の一階、食堂で死体が発見されたとかいいやがる。なんということだ。外傷はなく、白目を剥き、舌が飛び出している。これは毒で殺られたか?


「まて、俺が調べる。小娘は触るんじゃねえぞ」


 こ、これは!?首筋に違和感を感じた俺はすかさずモヒーの首を凝視する。皮膚の中でうごめく・・・・・・動脈?


「おい、小娘」


「なあに?」


 すっと俺が指を向けたのはモヒーの首の脈である。小娘にはからせる。


「動いてる??」


 俺はモヒーをビンタで起こした。


「へぶ!?ゼロ様、なんで!?ぶべら!?」


 とりあえず往復しておいた。


 どうや変死体みたいなだけで寝ていただけらしい。人騒がせなアホだ。



「うう、顔がいてえっす。あ、そういえばゼロ様!昨日一人で飲んでたら変な奴に襲われましたぜ」


「やはりきやがったか?それで、どうした?」


「昨日のチャンピオンぽかったっすけど、途中で交代してた気がするっす」


 ああ、やっぱりな。同時じゃなくて入れ替わりか。そうなると答えは一つだ。


「依頼達成できそうだぜえ?俺にはもう答えがわかった。グヘ、ゲヘヘヘヘ」


 俺は午後からコロシアムの会場に行くと、チャンピオンに面会を求めた。断られるかとも思ったが、あっさり面会は許可された。



「おい、単刀直入にいくぜ?お前、なんで対戦した相手を闇討ちしてるんだ、あぁん?」


「昨日の男の従者か何か知らぬが、主人に言われて追求しにきたか?虫ケラめ。貴様のような虫ケラに俺の苦悩はわかるまい!!」


 俺を虫ケラとか言い出しやがったミジンコ野郎は偉そうな能書きをたれ始めた。


「俺はなあ、俺よりえらそうな奴が大嫌いなんだよぉ・・・・・・。どうせてめえ、あいつらから気を盗んでいやがったんだろう?人が替わったような拳法を俺は知っているんだよ。その拳法では相手から奪った気を使って技を再現する。使った技は相手の技とほぼ同じになるという。ちがうか?」


「く、そこまで知っているなら貴様に貴様の主人の技を味合わせてやるわ!!あの肉体の力はすごいぞ!今戦えばあいつにも勝てる!下っ端の貴様なんぞは一撃よ!!」


 そういうとチャンピオンの上半身が猛烈に肥大し、まるでモヒーのような体格に変身した。


「どうだ、貴様ら虫ケラはこの技で駆逐してくれる」


 それが最後の台詞になった。チャンピオンが振りかぶった拳は右腕ごと切断された。


「機神破砕拳・真空斬!!お前はもう死ぬしかない」



 俺が踵を返すと倒れ伏し全身を粉みじんに切り裂かれたチャンピオンが転がっていた。



チャンピオンの記録


 もっと強く、もっと強大に。周りは私に力を求める。コロシアムの王者は絶対不敗。そのためには戦った相手から力を奪うしかない。やがてギルドが不振に思うかもしれないが、それまで絶対に持たせてみせる。ここが俺の楽園なのだから。



※ちょこっとキャラ紹介


ゼロさん・・・・・・あっさり技の特徴からチャンピオンが黒だと判別。犯罪やらせたら普通に優秀な人。


小娘・・・・・・モヒーの寝顔を変死体だと思う。たまに夢にみるようになりうなされる。


モヒー・・・・・・優勝直後に殺され・・・・・・てません。ちょっと死体ぽい寝方なだけです。


シュギョ・・・・・・人数が多いのではなく。様々な技を駆使するチャンピオンを複数人だと思っていた。


チャンピオン・・・・・・本物の天才拳法家。プレッシャーから魔拳に落ちた。敗因はゼロよりえらそうだったから。

普通の相手ならモヒーで楽勝ですね。

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