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打ち上げ花火

「何よ嫉妬?まあしょうがないわね。あんたのケツは、桃くらいの大きさだもんね?」

鼻で笑って言うと、ムキになって言い返してきた

「は?でかければ何でも良いわけじゃないのよ。それぐらいわかれ、デカケツあばずれビッチが!!」

二人は互いに言い合った挙句、ブチギレて互いの額をぶつけて、

「「ああ!?ww」」

ヤクザみたいな声をあげ、取っ組み合いまで始めるのだった・・・

一方その頃・・

今俺は、意識を失っている銀髪少年が起きるのを恐れている状態が続き、緊張状態が続いている。


「おいおい・・・。俺は、いつまでこうしてればいいんだ?」

「・・・っ」

俺はハッとして声のした方向をむくと・・・

「いてて・・。ったくあいつ後頭部ばっか狙いやがって・・・」

銀髪少年は、ついに目を覚ました。

俺は、警戒する。

向こうは、また勝負を挑む気かもしれない。

下手したら、強行突破にでて、しおりを直接狙いに・・・

「ん?」

銀髪少年は、こちらに気づくと、近づいてくる。

俺は、とっさに身構える。

銀髪少年は、目の前まで来ると、

俺の肩にポンと手を置き、

「さっきは悪かったな」

あまりにも予想外の展開で俺は、戸惑っていた。

「ああ・・」

これがなんとかできた反応だった。

そして少年は、落ち着いた感じで、謝罪した。

「つい珍しいものには目がない性格が出ちまってな・・・。突っ走っちまった。」

反省してる感じだからいいかなって思った。

「ああ・・。もういいよ」

あっ・・・

俺は、一つ思い出したことがあったので、聞いた。

「しおりと付き合う気なのか?」

銀髪少年は、一瞬怪訝な顔して言った。

「・・・まあ付き合うって言っても、聞きたい事があるからそれに付き合ってくれって意味だけど・・・」

「じゃあ恋愛関係とかって・・」

銀髪少年は、顔を真っ赤にすると・・

「馬鹿かお前!!んなわけねえだろ?さすがにそこまで野蛮じゃねえよ」

「何だよかった」

俺はほっと胸を撫で下ろした。

銀髪少年は、右手を前に突き出し、


「俺は、中村修助。再繋高校2年、よろしく。」

俺は、おどおどしながら自己紹介しかえした。

「俺は白川龍翔です。再繋高校1年、よろしくお願いします」

「おいおい。今更敬語とかやめろよ」

「そうでした・・・あっ・・。」

俺と中村は大笑いした。

そんないい感じのムードを壊す存在がいるのをまだ俺たちは、気がつかなかった。

「誰が孤立クイーンじゃコラァ!!」

「私は、ロリでも無近遠見でもないんじゃちくしょー!」

泥まみれのしわくちゃの浴衣を着た二人は、炎を纏ったような威圧的なオーラを放っていた。

その二人は、しおりと小学生っぽい少女。

「おい何なんだよこれ・・・」

「いや知らないよ・・」

俺と中村は、かなりパニックに陥っていた。

そんな俺らを二人の少女の怒り狂った目が、睨むつける。

「ハハハっ・・・。今日はどんな地獄を見せてあげようかな」

「修助~・・。楽には死・な・せ・な・い」

怖すぎる・・

もうホラゲーの域を軽く超えている。

俺は全身ガタガタ震えだす程、ヤバイ状態だった。

それは、中村も同じようだった。

「おい、あれどうにかしろよ。殺されちまう」

震えまくった声で、中村が言ってきた。

俺はこう返した。

「これはきっと夢だ」

中村は安心したように言った。

「そうだな・・・」

俺たちは、もう完全に現実逃避していた。

そんな俺たちの事を気にした様子もなく、鬼のような形相で笑いながら近づいてくる2人の少女。

そして2人はそれぞれ恐ろしい言葉を口にする。

「今日は、どんな味が楽しめるのかしら:

「新作の本並みのわくわく感が楽しめそう」

パパーン!

どこかで聞いたことあるような破裂音みたいのが聞こえた。

それで、俺と修助、しおりと少女はそちらの方向をむく。

それは・・・

「花火だ・・」

興奮したように中村が言った。

色とりどりの花火が空に打ち上げられる。

夜空に花火が上手い具合にマッチして綺麗だった。

俺は、すごい感動した。

「まさか、ここまで綺麗だとは・・・」

「そうね。私たちの未来を映し出してるみたいね」

しおりが嬉しそうに言った。

俺は、吹き出しながら言った。

「そうだな」


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