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しおりと彩夏

人がたくさんいる中で、小学生にボコされるヤンキー・・

これまで生きてきて初めて見る光景だった・・・

「それでは失礼します」

小声で、満面の笑みを浮かべぺこりとそういい残し、銀髪少年を引きずりながら俺たちの前から立ち去る少女。

「待ちなさい」

しおりは、それを止めた。

「なんで止めるんだよ?」

俺はしおりの考えに理解が出来ず聞いた。

これでもう祭りを楽しめるのに、なんでわざわざ無駄にする真似を・・・

しおりの顔はとても真剣だ。

思わず怯んでしまうほどに・・・

それを向こうも感じているのか、少し怯んだ感じで、俯いていった。

「迷惑をかけたことは、私がかわりに謝罪します。」

しおりは、何も言わず彼女のほうに近づいていった。

「話があるの。あんたに一対一の話し合いを要求するわ」

おいおい、なんでそんなケンカ口調なんだよ・・

少しヒヤヒヤしながら見守っていると、少女は、軽く一礼すると

「わかったわ。」

ふぅ~

俺は、安堵の息をつく。

「話が分かってくれてうれしいわ」

しおりは、そういった後こっちを振り向いて、

「じゃあ後は頼んだわよ」

俺はしおりが言った事をすぐに理解した。

銀髪少年と俺を二人っきりになるから頑張りなさいよってことだろう・・

無理だろ・・・

「いや無理無理!!さっきだってただでさえー」

「お父さんを説得したときのあんたはすごいかっこよかった。兄妹じゃなかったら惚れそうだった。だからあのときみたいに乗り切りなさい。」

しおりは、俺の反論を聞いてなどくれず、さっさと少女と一緒にこの場を後にした。

おいおい・・・俺どんだけ災難続きの人生なんだよ・・。

自分の人生に俺は、嘆くのだった・・・



私と少女は、さっき龍翔と座っていたベンチで話すことになった。

なんか話し合いには、不適切な感じだが、そんな事も言ってられないほど、どこも人でいっぱいだったので、しょうがなかった。

少女は、ぺこりと一礼して、自己紹介してきた。

「私は、小熊彩夏、再繋高校2年」

「あんた高校生なの?えぇぇええええええええ?wwwwww」

あまりにも驚きすぎて、大声を出してしまった。

小熊という少女は、不機嫌そうな感じで答えた

「私は、よく小学生と間違えられるけど立派な高校生なの」

「へえ~・・」

あまりにも説得力なさすぎて、何も言えなかった。

これで高校生?

声だって小学生みたいに高いじゃない・・・

しかも童顔だし(笑)

こほん

わざとらしく咳をした小熊は、私をまた驚愕させた。

「佐藤・・・いや白川しおり。私に聞きたいことはそれだけ?」

「なんで、変わったばかりの名前のほうまで知ってるの?」

小熊は、淡々と答えた。

「あなたを再繋高校生で知らない人間は、いないといっても過言ではないよ。それ程有名人だから」

そうなの?」

「そりゃあそうよ、眉目秀麗、頭脳明晰、スポーツ万能、その他も万能、その他を寄せ付けないようなスペックをもっている」

こういう言い方をされるとすごい変な気分ですごい動揺していた。

少女は、そこできつい一発を放つ。

「でもコミュ障」


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