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ダブルヒロインズ


しおりは、特に気にした様子なく言った。

「別に良いんじゃない」

「おっおい・・」

しおりは、銀髪少年のほうに向かっていく。

俺は、大声で言った。

「よくねえよ!!お前をあんな奴とー」

その時銀髪少年はこちらの様子に気づいた。

「佐藤しおり。ついに現れたか」

しおりは、少年のまん前に 仁王立ちしていった。

「私の首を狙おうってんなら、かかってきなさい。格闘技だろうがなんだろうが私に死角はないわよ」

おいおい・・・

そういう意味じゃねえよwwww

なんでそっち方面でしかとらえらんねえのこいつ・・・

銀髪少年は、首を傾げていった。

「何言ってんのお前?」

俺は、見てて恥ずかしかったので、大声でしおりを呼んだ。

「しおりちょっとこい」

状況をまだ飲み込めてないような顔のしおりがこっちに来る。

さっそく来て早々文句を言ってきた。

「なんであいつポカンとしてるわけ?」

「そりゃお前が勘違いしてるからだよ」

「何を?」

俺は、あまりのアホさに苦笑交じりに説明した。

「お前を狙ってるって言うのは、お前と付き合いたいって方だ。恋愛がらみであって、ケンカじゃねえよ・・」

するとしおりは、紅潮して、なぜか俺にチョップした後どなった。

「なんでそれ先に言わないのよ?大恥かいたじゃない!!」

「お前が人の話し聞かないからだろ・・・」

「おいおい。仲いいのは良いけど、俺をのけ者にすんなよ」

銀髪少年は、俺たちやりとりに割り込んできた。

その後ろに立つ小学生らしき少女に俺は気づいた。

それは、さっき仮面ラ○ダーのお面をつけていた少女と同一人物だと思われる少女。

ドスッ!

その少女は、銀髪少年の脳天に思い切り拳骨した。

「いてえなおい!!」

完全にキレた少年は振り返る。

少女は、右手に持っていた本を少年の前に突き出して言った。

「私の本、あなたのせいで汚れたんだけど?」

「いや俺のせいじゃー」

「勝手なことした修助を追いかけようとして落としちゃってこうなったんですけど

?」

「ああ・・悪かったよ。つい7強の奴がいたから気になってな・・」

うわあ・・

あの少女、見かけによらず強いな。

小学生が、ヤンキー黙らしてるじゃん・・・

「もう~・・・その性格どうにかしてよね」

「悪かったよ」

「じゃあ新しいの買ってよね」

銀髪少年は、渋々と言った感じで、

「わかったわかった。買ってやるよ。」

少女は、人が変わったかのように無邪気に喜んだ。

「やったー!!」

銀髪少年は、そっぽ向いてぼそっと言った。

「わかりやすい奴め」

「ん?なんか言った?」

笑顔でそう言われ、少年は少しおびえたような顔して

「ははは・・何も言ってねえよ」

あまりにもうそくさすぎるリアクションなので少女はブチギレていた。

「さっきさ、私の事散々遊んでくれた事も含めて、罰を与えるわ。フフ・・」

人とは、思えないような冷たく、他を寄せ付けないオーラと声は、目の前の少年だけではなく、俺としおりまで、硬直させた。

銀髪少年は、すごい必死で謝っていた。

「すいませんでした。調子乗りました。ごめんなさい」

少女は、少年の肩に手を置いて、笑顔で答えた。

「ダ・メ」

そして少しためた後言った。

「殺す!」

「ギャアアアア!!!」

少年の絶叫は、どれほど響き渡ったんだろうか・・・


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