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2.一日目

第二話です。おかしな点ばかりかもしれませんが、無くしていくよう努力します。

「うわーどうしよ、すっごい緊張するー」

「あたしも、やばいやつの隣なったかもー」

うるさい、たかが席替えで、何が「やばい」だ。

「やばいやつって、例えば?」

「えー?決まってるじゃん、ほら、アレとか」

「あー、アレ、ね。たしかに死んじゃうわー」

「アレ」とは俺のことだろう。振り向かなくても分かる。

席替え。いつもより一段と奴らがうるさくなり、いつもより一段と俺がイライラする日だ。大抵俺の隣に来た奴は、あからさまに嫌そうな顔をしながら机を離すか、「こいつの隣とか、マジ最悪ー!」と喚くかのどちらかだ。

きっと今回もてきとうな奴が来て、ずけずけ言いたいこと言って、また席替えの日が来て。卒業するまで、いや、どうせ高校に入っても同じだろう。                               


「よし、席決まったな、さっさと移動しろー」

奴らがきゃあきゃあ言いながら、机を移動させる。

えーと、俺の隣は……「星条」か。

机を移動させ、一応隣の顔をみる。相手と目が合い、思わずこっちが顔を背けた。

「あの……二階堂君、だよね?」

「え?」

名前を呼ばれた。しかも同級生に。

「あの、私、星条ゆかり。よろしくね、二階堂君。」

なんだこいつは。何か裏があるのか、余程の馬鹿なのか。

「二階堂君って、下の名前、何て言うの?」

そう言って、じっと俺の目を見る。腰まで下ろした柔らかそうな髪が視界に入った。

「け、賢人……」

「そうなんだ、じゃあ、賢人君でいい?」

「別に……」

「うんっ、分かった、賢人君!」

……何者なんだよ、この女。ある意味めんどくさいタイプだ。

これからどうなるのかとうんざりしている自分と、なぜか彼女をもっと知りたいと思っている自分がいた。


最後まで読んでくださった方、本当にありがとうございます。良ければ感想、評価などいただけると、泣いて喜びます。これからも猫いちごをよろしくお願いします。

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