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1.彼女
第二作目です。おかしな点はいくつかあると思いますが、読んでいただけると幸いです。
ーごめんね、賢人くん。
彼女の声が、今も耳に残っていた。もう彼女の声を聞くことはできないのに。
ーありがとう、賢人くん。
彼女の手の感触が、今も生きていた。もう彼女の身体に触れることはできないのに。
彼女に会いたい。いや、姿を一目見るだけでいい。声を聞きたい。身体に触れたい。
なんでだよ。この前まで楽しそうに笑ってたじゃん。俺が何か言ったら、微笑みながら手を握り返してきて。俺が泣いた時は、大丈夫だよって抱きついてきて。
やっと二人でいれるようになったのに。やっと俺を認めてくれる人を見つけたのに。
ここまで読んでいただけた方、ありがとうございました。遅いながらも、少しずつ更新していく予定です。これからもよろしくおねがいします。