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幻の語りーー小雪

作者: 知秋一葉

「最後は?」

と、風はついに我慢できず、

聞き出した。

師父はもう一回息づきをして、

話し続けた。


「誰にも予想できなかった。

小雪は飛び込んできた。

 魔尊の前に立って、

 自ら風一郎の猛撃を受けた。

“明王一斬”が、

“烈火光明神功”の中に一番威力の一撃なので、

その威力は小雪の体を通して、

光明頂から、

魔尊を飛ばした。

小雪が飛んでいた時に、

手が風一郎に掴まれて、

彼の懐に倒れた。

再会は死の別れとなってしまった。

「後悔しないよ!一郎!」

と、最後の言葉を残して、

この世を去った…」

これを聴いて、

石の上に座っている風は、

石から滑った。

無言のままに、

石に寄りかかった。

師父が話を続けたが、

語調は悲しかった。

「崑崙山

光明頂に、

太陽が現れたが、

寒い心は暖まらなかった。

二つのお墓があった。

心がもう死んでいる風一郎は、

その前に跪いた。

涙もうなかった。

目から血が出ている。

長く跪いて独り言をしていた

「僕はどんなやつだ?

師父は尊敬して大好きな人だった、

小雪は一生最愛の人だった。

しかし、

師父は自分のせいで死んだ。

小雪は自分に殺された。

僕は一体何をしただろう…」

時間も、

空間も、

世間の万物も忘れた。

魂は二つの墓から出て、

風に乗って空に浮かんでいる。

下の風一郎を見た後、

分かれた。

師父の魂は天界に行った。

小雪の魂は東の海の遠いところに行った。


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