親友
リヴァイアサンが倒れて水が弾ける音がした。
後は落とした金を取って村に帰るだけだ。
「取り敢えずこれで所持金は増えるはずだ。」
とか言って思いっきり油断してた。
湖から黒い物体が急に現れた。
蛇の様な細長い体からは血が溢れ出ていて、鱗はなお青緑に輝いている。
さっきのリヴァイアサンだ。
「あれ?
もう倒れたんじゃなかったの?」
こちらに向けて口を大きく開けている・・
「咆哮か!?」
放たれた咆哮がこっちに迫ってくる。
でも俺はそれを雷で創られた盾で受け止めた。
「もう終わり?」
雷によって分離された水が霧になったせいで前が見えなかった。
が、何かが来る気配がした。
「おっと危ね・・」
シュッといきなり来られたから避けるのがギリギリだった。
が、リヴァイアサンの方はすぐさま方向転換をして俺の方をむいた。
「ゴオオオオオオ!!」
「うるせ・・・」
咄嗟に耳を塞いでしまった。
リヴァイアサンがこっちに突進してきた!
俺はその攻撃を避けようとした!
ツルッ
「え?」
自分でも驚くほど間抜けな声が出た。
それよりももっと酷いことをした。
滑った。 今この場面で。
冷や汗が出た。
村の人にどうやって誤魔化そ・・・
俺が \(^o^)/ オワタ状態になっていたとき、
突っ込んでくるリヴァイアサンの目に横から何か当たった。
それはリヴァイアサンに当たると共にバシャッと音がし水しぶきを上げた。
「ギャアァァァ!!」
リヴァイアサンが唸り声を上げ逃げるように湖に戻った。
・・・俺の金が・・・
「大丈夫か!?」
俺に話しかけてきた謎のシルエットがいた。
畜生・・・俺の金を逃がしやがって・・
助かったけど。
全財産6Gとかありえん・・・。
で、俺に話しかけてきたそいつは長身イケメン俺の知り合い・・
「あ、晃。
よう!久しぶり。」
「あれ!?司!?」
晃だった。
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