表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Magicians Online  作者: 朝陽
16/20

紫電

「じゃ、私は仕事があるので行きますね。

 何かあったらあそこの鍛冶屋まで来てくださいね。」


といってリサさんは向こうに見える店を指した。


「はい。分かりました。」

「くれぐれも無理をしないように。」

「しませんよ・・」


子供じゃないんだからそんなこと言われなくても

大人しくする訳ないじゃないですかw


どうやらリサさんは昼過ぎまで鍛冶屋としての仕事があるようで。

そもそもこの世界に来た理由は冒険することでは無く、

武器を作ることだとか。


で、俺は昼までにリヴァイアサンをフルボッコにするわけさ!


リヴァイアサンがいるのはここからそう遠くない。

むしろ目の前に見えると言ってもいい森。




~道中略~



いや、ダメだろww

何削っちゃってんの!?

と言っても何もなかったけど。


「ここだっけ?」


目の前は俺がボッコボコにされた池。

否、コレ湖らしい。

今の俺の体力も魔力も満タン。


さて、

討伐隊でも倒せなかったのを俺が一人で倒したとなると、

色々とめんどくさい事となるので村の人達には黙ってきたから。

要するに・・


「さっさと片付けなきゃな。」


何か今すごい臭いこといった!

後悔はやってからするもんだな。


バチィ!

と音が鳴り電撃が湖に流れた。


「ギャアアアア!」


と叫びが聞こえた。

こんな叫び声出せるかどうかは知らないがリヴァイアサンだ。


ブシャァ!

と水しぶきを上げ湖からリヴァイアサンが現れた。


「ゴアアアア!!」


リヴァイアサンの雄叫びだ。

気が立ってる。

誰だって見れば分かる。

だって目が赤いもん。


「俺の魔法は本当に竜を一人で倒せるのかなっと?」


リヴァイアサンが突進してきた。

ビュン!と風が切れる音がする。

前より早い。

どうやらそうとう気が立っているようだ。




・・・でも遅い。

僅かだがくっきりと、矛盾しているかもしれないが動きが見える。

リヴァイアサンが迫ってくる・・

ガアア!と口を大きく開けている。

・・・今だ!


「そら!」


ジャンプして避けた。


ガァ!

と雄叫びを上げ突進してくる。


が、これも躱す。


「遅いんだ・・・よ!」


リヴァイアサンの胴あたりを殴った。


ギィガ!


リヴァイアサンが唸り声をあげる。

と同時に水に潜った。


ザッバーン!


津波だ。

・・・どうする・・

避けるか?


「そうだ!」


バチッ!


自分自身を雷に変えて、リヴァイアサンに突っ込んだ。

俺はリヴァイアサンの目の前で止まって、


「喰らえ。」


ゴンッ!


と鈍い音がした。

リヴァイアサンの頭を叩き割るくらいの勢いで殴った。

流石にこれはリヴァイアサンの方も参ったようだ。

ぐへぇって感じになっている。

正直こっちの手も痛い・・・


よし、あれをやってみよう・・・


ヴゥンとリヴァイアサンの左右に魔方陣が現れる。

上下に書かれた魔方陣が起き上がる・・

こちらから見て左側にあるのが+極を表す魔法陣。

こちらから見て右側にあるのが-極を表す魔方陣。

二つの魔方陣がリヴァイアサンを中心として反時計回りに回った。

今俺の目の前にあるのが+極を表す魔方陣。

俺は目の前の魔法陣にそっと伸ばし魔力を注いだ。

そして魔法陣はぐるぐると回転し始め、

やがて魔法陣に書かれた文字が円にしか見えなくなるほど回転した。


俺は二ヤッと笑った。

これを戦闘で使うのは初めてだ。


回転していた魔方陣がピタッと止まり、


「さあ、喰らえ!」


前に伸ばしていた俺の手を横に振ると、

ドゴォン!と音がし、

魔方陣から極太レーザーの様な紫色の電撃がリヴァイアサンを貫通した。

正確にはダメージを与えただけで、貫通はしていないが。


この魔法は+極、-極の2つの魔方陣を出現させ、

+極の方に魔力を注ぎ、魔法陣の中で威力を倍増させて-極の方へ発射させる魔法。


・・・それにしても、この魔法、

魔法陣は輝いていたし、回る速度も魔法陣の大きさも完璧、

その上電撃のグラフィックは紫色で正に紫電といった感じだ。

かっけぇ。

後は威力なんだけど・・


ビシャーンと音がした。

巨大な物体が湖に倒れるのを見た。

リヴァイアサンだ。


威力もよしっと。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ