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第二章 高校入学

 

 

 姉の死からそろそろ一年が経つかという頃、私は高校に入学した。

 未練がましいが、私は姉の影を追い姉と同じ高校に入学した。自分でも嫌になるが、どうしても姉の存在を感じたいという気持ち、そしてあいつらに対する憎悪は少しも陰らない。

 志望校のことを両親に話すときは肝が冷えた。やはり複雑な顔をされたし、両親に気を遣い、姉に成ろうとしていると勘違いもされた。何度か話し合いを重ね、私にそんな気はないことは理解してもらえた。

 今日は入学式から初めての登校日、皆どこか落ち着かない様子でホームルーム前の教室に集まってきている。そんな心を落ち着けようと歩き回る者、人に話しかける者、廊下に出てみる者と、まさに十人十色で実に愉快だ。

 そんなことを考えていると教室の戸が開く。担任の教師がなんとも気怠げに入室してきた。

「起立!礼!着席!」

日直が号令を掛け、皆がそれに従う。実に学校らしくて妙にわくわくしてしまう。

「えぇ皆さんおはようございます。いよいよ、今日から皆さんの高校生活が本格的に始まります。楽しみのひと、不安なひと、皆思いはそれぞれでしょう…高校は中学とは違い、規則が…ですからこれからも…以上でホームルームを終了とします。日直、号令を」

「起立!礼!着席!」

気怠げに入ってきた割にしっかりとした挨拶だった。少し長かったが。だが安心した。どんな適当な先生かとおもったら案外まじめそうだ。

 ホームルームが終わり、一時間目の授業の時間になった。授業といっても、初日なので授業という授業はない。一時間目は自己紹介の時間となり、出席番号順に名前と趣味を言っていくといった具合だ。

 14人の自己紹介が終わったところで私の番が回ってきた。

「えぇ、私の名前は桜木 春奈です。趣味は散歩です。宜しくお願いします」

我ながらなんとつまらない自己紹介だろうか。やる前まではああ言おうこう言おうと、いろいろ考えていたのにいざとなったら頭の中が真っ白だ。情けない。

 そんなこんなで無事に一時間目の授業は無事に終了した。

 その後も二時間目三時間目と順調に授業は進みこの日の学校は終いとなった。

 明日は職員室の隣にある、姉が取った賞を見に行こう。

 そんなことを考えながら私は帰路に就くのだった。


次回、先生と三人組

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