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第7話
「颯太くん」
目を開けると、二車線の道路、建ち並ぶビル、見慣れた街並みが広がっていた。
後ろを振り返ると、マクドナルドの前にゆめが立っている。
「何でここに?」
ゆめが周りを見渡している。
「色んなものをイメージしてたら、ここが出てきたの。私、よくここに行ってたのかもしれない」
「俺、つい最近行ったよ! やっぱり俺達どこかで会ってるんだよ!」
「会ってる?」
「夢は記憶から作られるって言ったじゃん? 君は俺のことを知ってるんだよ。君の記憶の中に俺はいるから、俺は君の夢に出てくるんだよ」
「……そうなのかな?」
ゆめが首を傾げる。
「絶対そう! これ、現実で会えるんじゃね? 運命じゃね?」
「現実……」
ゆめは視線を落とし、黙り込んだ。
俺も一緒に視線を落とした。
「あ、あのさ。明日、十七時にマックの前で待ち合わせてみない? それで会えなかったら現実では会えないんだって諦めるからさ……」
ゆめが今、どんな表情をしているのか見れなかった。
「私……行けるか分からない。夢が覚めればいいんだけど……」
「えっ?」
「アラームなってるよ。じゃあね」
目を開けると、天井があった。
夢が覚めればいい、ってどういうことなんだろう。




