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記憶の片隅。

「ちゅんっちゅんっ」

「バサバサバサー」

今日はいい天気だ

僕は毎日の何気ない朝を迎える

まずは愛犬の散歩、コーヒーを入れパンを食べる

どこにでもいるサラリーマンだ


今ハマっていることは人間観察だ

毎朝の通勤中に同じ顔触れが駅に集まっている

女子高生、サラリーマン、ミュージシャン、ホームレス

毎日変わらない日常だが女子高生はだんだんマセテきている


一年前は眼鏡に黒髪ハイソックスを履いていたのが今じゃ

スカートは短くカラコンに金髪のぎゃっる!


あのサラリーマンは寝ぐせで目の下にクマ

昨日も残業と徹夜だったんだろう

週末が近づくとどんどんやつれていくのがわかる


あのミュージシャンは高身長のイケメン!

「羨ましい」といつも思ってはいるがテレビでも見ないので

売れないバンドマンなんだろう

どんな音楽をするのか気になる


ホームレスは日に日に増えている

初めはスーツ姿のやつも最後はみんな同じような服装になっていく

ただ見ていて楽しそうだと思うことが多々ある


こんな観察をしながら会社に向かい仕事をし定時に帰る

あのサラリーマンのおじさんに比べたらホワイト企業なんだろう

帰る時も一緒だ


今日もいつもと変わらず自分のデスクに座り仕事をする

何気ない日々の中、時折考えることがある

「人間って死んだらどうなるんだろう」と

今生きている。

死んだら天国と地獄があるなんてことは一切考えない

人間は寝ているときに夢を見る、だからそのまま夢を見続ける

なんてこともない

生まれ変わって第二の人生を送る

そんなオカルトチックなことも考えない

結局何を考えるのか?

それは「無になったらどうなるのか」

不意に考えるのに答えもなければ深い意味はない


そう、僕は屁理屈で正論の暴力が得意だ

普段からお笑いで笑うこともない

人の話を持ち上げることもない


どこの会社にも一人以上はいるだろう

自分の考えがすべて正しいと思っている人間が

自分の勤務先には数名いる

その中の一人がすごく嫌いだ

一緒にいるだけで精神が崩壊していく


「今なにしてる?」

「仕事してます」

「そうじゃなくてなんの仕事をしてるの?」

いちいちめんどくさい

そのくせ自分がミスをしても人に罪を着せる

みんな自然と話すときにボイスレコーダーをつけるようになった


昭和臭全開の人間がこの令和の世の中を生きていけるのだろうか?

実際は生きていけるのだ

その人間のせいで人が辞めても会社として人がいない

仕事に関してはある程度していれば注意くらいで終わる

それが中小企業である

大企業ならいいとこ転勤だろう


どこの企業も人が足りていない

それはなぜなんだ?

ネットの普及?在宅を求める人の多さ?生活保護で働かないでも金が入る?

色んな理由があるだろう

一時なりたい職業にyoutuberが上がっていたくらいだ

そんな楽に金を稼ぐなんて一握りの成功でしかないのに


今日も一日の大半を電話で過ごし17時以降に自分の仕事をしていく上司を

横目に自分は「お先に失礼します」と帰る

「ちょっとまって」電話をしながら声を掛けられる

一週間に3日以上これがある

自分の電話をすぐに切るわけでもなくただ待たされる

5分以上待たされた後「あれどうなってる?」と始まる


僕は残業が大嫌いだ

始業内で終わらせて帰宅する

始業時間以外会社の連絡は一切取らない

一人の時間は大切だ

誰にも何も言われないし人に気を遣うこともない


好きなものを食べて好きなものを読んで好きなものを見て

これらは決して誰も侵入してはいけない領域なのだ

そんないつもと変わらない生活を送っている


今年も春が来た

朝はまだ寒いが日中はぽかぽか暖かい

そして自分の部署に新人がやってきた

毎年上司がきつくて1か月もてばいい方だと思いながら朝礼の時間だ

「本日からお世話になります。よろしくお願いします」

頭を深々と下げ挨拶は終わった

でもどこかで見覚えがある顔だ

どこで会ってる?面影?声は全くわからないからどこかで見ただけだろう

身長は160いかないくらいでスーツ姿に髪はポニーテール

なんでわからないんだ!

何かすごい違和感のようなものがずっと頭も片隅にあった

「キーンコーン、、、、」

そんなことを考えながら一日が終わり定時のチャイムが鳴った


帰りの道中も気になりすぎて落ち着かない

コンビニの店員、ビラ配り、すれ違うひと

いったい誰なんだ!

そのまま家に帰り自分時間がやってきた


よし!かんがえるのをやめようと

いつもの時間を堪能しゆっくりお風呂に入る

そしてまたあの顔が脳裏を走る

「あーまただ!」

仕事中も彼女はどこか不思議だった

女性だからなのか上司もおとなしかったのもあるが

初めてじゃないかのように仕事をこなしていた

教わるでもなく聞くでもなく手が動いていた

一体何者なんだ?

考えすぎはよくない

気が付けばお湯が冷めてきていた

今日はもう寝よう

明日また考えよう

電気を消しベットに入り眠りについた。



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