第二章:まずは畑を救え!幼女、輪作を教える
皇宮に連れて来られた私は、今——
「さあ言え、小娘。この畑がなぜ荒れておるのか」
「ええ、簡単です!輪作してないからです!!」
「り、りんさく……?」
「はい!同じ作物ばかり連作してたら、土壌が疲弊して養分なくなるんですよ!たとえば、豆科の作物とかを挟むと窒素が増えるんです!えーと、作物をくるくる回すんですよ、くーるくるー!」
(伝わってる!?え、皇帝、農業完全に無知!?いやそりゃそうか、脳筋皇帝だった!)
皇帝「……今、私を脳筋と呼んだな?」
「!?」
どうしてこの人、毎回タイミング良く拾ってくるの!?
「ま、まあまあまあまあ!とにかく農民に教育と道具支給をしないと根本的な解決にはなりません!あと、ミミズです!ミミズが超有能!」
「虫か?」
「はい!土壌改善のプロです!前世の私はミミズ様と共に大地を耕していたといっても過言ではありません!」
「……お主、前世で何者だったのだ」
「食品衛生管理士です!」
「何だそれは。軍の称号か?」
「違います、保健所とかでネズミ捕まえる人です!」
「それはそれで頼もしいな……」




