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エピソード2 大宮のレバニラ、油淋鶏

波田 (はだひびき) は大宮駅の改札を抜けながら、目をこすった。


白馬駅から特急バスで長野駅に行きそこから東京行きの新幹線へ。大宮に着いたのは8時50分だった。営業先のHACK6が駅前にあるというのが救いだった。


「まともに寝る時間もなかったからなぁ。車内での仮眠だけが頼りだった。こんな無茶なスケジュール、普通なら誰か他のやつが行くだろ…」


ため息をつきながら、駅前の空を見上げる。


白馬の澄んだ空気とは違い、大宮の朝は人と車の熱気で満ちていた。オフィス街へ向かうビジネスマン、バス停で待つ人々、タクシー乗り場に並ぶ長蛇の列。都会のエネルギーがここにはある。



「さて、とりあえずHACK6に向かうか」



UBSラジオとHACK6の共同プロジェクトの打ち合わせ。どうやら埼玉エリア向けの新しいラジオ番組の企画が進んでいるらしく、そのスポンサー営業を兼ねての訪問だった。


波田はスマホの地図を見ながら、駅前のHACK6のスタジオへと歩き出した。


HACK6のスタジオが入っているビルに到着すると、エントランスはすでに忙しそうな空気に包まれていた。


ガラス越しに見えるロビーでは、スタッフらしき人々が慌ただしく動き回り、モニターには生放送中の番組映像が流れている。埼玉ローカルの人気ラジオ局だけあって、活気がある。



受付で名前を告げると、すぐに担当者が迎えに来た。


「UBSラジオの…“なみた”さん?ですね?お待ちしておりました!」


波田は思わず (またか…) と心の中で呟いた。


「いや、“はだ”です。“なみた”ではなく、“はだ”です」


「あっ、失礼しました!HACK6編成部の高瀬です!」


慌てて訂正する高瀬に、波田は「まあ、よくあることだ」と苦笑いしつつ、名刺を差し出した。


打ち合わせ室へ案内され、商談が始まる。


「実は、UBSラジオとHACK6の共同企画として、『埼玉エリアに特化した深夜ラジオ番組』の枠を検討していまして」


高瀬は興味を引かれたように頷いた。


「深夜枠ですか。どんな番組を想定されています?」


「埼玉の飲み屋やご当地グルメをテーマにして、リスナーが“行ってみたい”と思うような番組にしたいと考えています。例えば、HACK6のパーソナリティが実際にお店を訪れて、店主と話したり、名物料理を紹介するような形ですね」


「なるほど、それは面白そうですね」


波田は続ける。


「そこで、HACK6さんとコラボして、地元企業や飲食店とタイアップした広告枠を作れないかと考えているんです。ローカル密着の企画なら、地元企業も興味を持ってくれるんじゃないかと」


「確かに、埼玉の企業はローカルPRには熱心ですからね。ただ、スポンサーがどれだけ集まるかが鍵になりますね」


「そこはUBSラジオ側でも営業をかけます。実際、過去に似た企画で群馬エリアの深夜ラジオ番組を成功させた実績があるので、そのデータをもとに提案できればと」


波田が資料を見せると、高瀬は真剣な表情でページをめくった。


「なるほど…これは期待できそうですね」


ひと通りの説明を終えると、高瀬はコーヒーを飲みながら、少し笑った。


「それにしても、波田さんって本当に“飲み”が絡む仕事が多いですね」


「いやあ、まあ…そういう性分なんですかね」


「今日はこのあと、どこかで一杯ですか?といってもまだ昼前か」


「まあ、せっかく大宮まで来たので、どこかいい店があれば」


「なら、いいお店を紹介しますよ」


「ホントですか?」


…と、ここまで話したところで、高瀬がハッと時計を見た。


「あ、でも昼ですもんね…紹介したい店、全部夜営業だな…」


「えっ、そんな…」


一瞬、波田は絶望したが、高瀬がすぐにフォローするように言った。


「でも、ランチもやってる居酒屋ならありますよ! 大宮って意外と昼からやってる店もあるんで」


「おお、それは助かる!」


こうして、仕事終わりのランチと流れ込むことになった。


「この近くの居酒屋、『大門』って店が昼も営業してるんで、そこがいいと思いますよ」


高瀬にそう教えられ、波田はスマホで場所を確認した。


「なるほど、駅からちょっと歩いたところですね」


「そうです。昼は定食メニューが充実してて、結構人気ありますよ。いやね、ここの油淋鶏、めちゃくちゃ美味いんですよ!外はサクッと中はジューシーで、甘酸っぱいタレが絶妙でね…!」


「ああ、それはうまそうですね」


「あっ、あと少し歩いたところにある『三好』もよくて、ここの牛すじカレー!これがまたヤバいんです!じっくり煮込まれてトロトロになった牛すじがゴロゴロ入ってて…! で、さらに!レバニラもあるんですよ!ここのレバー、全く臭みがなくて、俺、前に行った時、ご飯3杯いけましたからね! あとね、」


「そ、そっすか…」


高瀬のテンションは上がる一方で、目がキラキラと輝いている。語り出したら止まらないタイプだ。


「あとね、唐揚げも種類が豊富で、普通のも美味しいけど、スパイシー唐揚げってのがあってね!で、そうそう!ハンバーグ定食もあるんですよ!あれも肉汁がジュワッと…」


(やばい、このままだと30分は拘束される…)


波田は静かにスマホをポケットに戻し、少しずつ後ずさる。


「いやあ、高瀬さん、情報ありがとうございます!じゃあ、そろそろ行ってみますね!」


「え?あ、そうですね!行ってらっしゃい!」


高瀬の話が次の料理に移る前に、波田はすかさず退散した。




大宮駅周辺は、思った以上に活気があった。


駅前のロータリーには人が行き交い、商業ビルの看板が目に飛び込んでくる。百貨店、家電量販店、カフェチェーン、そして至るところにある飲食店の看板。


「いやー、大宮ってなんでもあるな」


仕事で訪れることはあっても、こうしてゆっくり歩くのは久しぶりだった。せっかくの機会だし、ちょっと散策してみるか。


そう思い、波田は駅周辺をぶらつくことにした。


商店街を抜け、細い路地に入ると、昔ながらの個人商店が並んでいる。


八百屋の店主が威勢よく声を張り上げ、古びた本屋には懐かしい雑誌が並ぶ。角を曲がると、小さなコーヒースタンドがあり、若いバリスタが丁寧にドリップしていた。


(こういう雰囲気、嫌いじゃないな)


なんとなく立ち止まり、店の前のベンチに腰を下ろす。


「すみません、コーヒーください」


カップを受け取り、熱いコーヒーを一口。少し苦みのある、深煎りの味が体に染みる。


「…さて、そろそろ行くか」


時計を見ると、ちょうど12時ジャスト。そろそろ昼飯どきで店も混む時間帯だが、まあ大丈夫だろうと立ち上がった。


波田は教えてもらった『三好』に行くことにした。店の前に到着するが、かなり混んでる様子。


店員が忙しそうに波田のもとへ来て、

「満席です。申し訳ありませんが、少々お待ちいただきます」


まさかの満席。


入り口に並ぶ客の列を見て、波田は額に手を当てた。


(ちょっと時間を潰しすぎたか…)


まさかコーヒーを飲んでる間に、席が埋まってしまうとは。


「すみません、どれくらい待ちます?」


「そうですね…15分ほどかと」


(15分か…)


一瞬迷ったが、昼休みのピーク時に並ぶのは気が引けた。


(仕方ない、他を探すか)


こうして、波田の“昼飯難民”が始まった。


波田は歩きながら、スマホで「大宮 ランチ」と検索してみた。


(さて、どこにしようか…)


居酒屋のランチがダメなら、他の店を探すしかない。しかし、検索結果に出てくるのはチェーン系のカフェやファミレスばかり。悪くはないが、せっかくの大宮、もう少し“ここならでは”な店に入りたい。


(そういや、大宮って飲み屋ばっかりで、ランチの選択肢って意外と限られるんだな)


そう思いながら駅前をぐるぐる歩いていると、どんどん選択肢が狭まっていく。


「うーん…どうするかな」


チェーン店には入りたくない。かといって、おしゃれすぎるカフェ飯の気分でもない。


(なんかこう…ガツンとした飯が食いたいんだよな)


その時、ふと脳裏に高瀬の言葉が蘇った。


「この油淋鶏、あとね、レバニラもあってレバーが全く臭みもなくてご飯3杯いけちゃいますね!!あとね、」


(……油淋鶏とレバニラか)


無意識に唾を飲み込む。


ちょうどそんなことを考えていた時だった。


細い路地の角を曲がると、目の前に【一番亭】と書かれた赤い看板が現れた。


「町中華」だった。


のれん越しに店内を覗くと、カウンター席とテーブル席が並び、地元のサラリーマンや作業着姿の男性が黙々と飯をかき込んでいる。


壁に貼られたメニューには、「油淋鶏定食」「レバニラ定食」の文字。


(…これは運命か?)


まるで高瀬の話を聞いた流れでここにたどり着いたかのような感覚に、波田はニヤっとした。


「よし、ここにしよう」


意を決して、のれんをくぐる。



店に入ると、ふわっと広がる炒め物の香ばしい匂い。


店内はカウンター席とテーブル席が並び、昼時の活気で賑わっている。調理場からは中華鍋を振る音が響き、店員が威勢よく注文をさばいていた。


「いらっしゃい!」


元気な声に迎えられ、波田はカウンター席に座った。


(さて、何を食べるか…)


手元に置かれたメニューを開いた瞬間、思わず息をのんだ。


「メニュー、多っ…!」


定食、麺類、丼もの、炒飯、餃子…見開きいっぱいにズラリと並んだ選択肢に、一気に迷子になる。


(とりあえず、高瀬が言ってたレバニラと油淋鶏は確定として…)


メニューを眺めるふりをしながら、周囲の客の食べているものをジロジロ観察し始める。


右隣のサラリーマンがかき込んでいるのは…回鍋肉定食。


(おお、キャベツがシャキシャキでうまそう…)


左隣の作業着姿の男性は…チャーハンと半ラーメンのセット。


(炒飯もいいな…いや、でもセットってのも捨てがたい)


ふと、少し離れたテーブル席を見ると、学生らしき若者がでかい皿の天津飯を食べている。


(あれも美味そう…)


メニューに戻る。どれもこれも魅力的すぎる。


「あ、餃子もあるじゃん…」


しかも「普通の餃子」と「ジャンボ餃子」の二択がある。


(どっちも試したくなるやつじゃん…)


なかなか決められず、視線が泳いでいると、そこへ新たな客が入ってきた。


「すみません、五目焼きそばと餃子、ください!」


(え、五目焼きそば…アリだな)


さらに別の客が、「チャーハンと唐揚げのセットください」と頼む。


(くそっ、それも最高じゃねぇか…)


目移りが止まらない。完全に町中華の罠にハマっていた。


しかし、すでに腹は限界まで減っている。ここで決断しなければならない。


(よし…決めた!)


波田は意を決して、店員を呼んだ。


「レバニラ定食、ご飯大盛りで!あと、油淋鶏を単品でお願いします!」


店員が「はいよ!」と厨房に声を飛ばした瞬間、ふとメニューの片隅に気づく。


「ミニラーメン +250円」


(…ミニラーメン!?)


(ミニってことは…ちょっとだけラーメンも食べられるってことか?)


中華料理屋でラーメンをスルーするのは罪に等しい。町中華で頼まなければならない三大メニュー、「餃子、チャーハン、そしてラーメンだ」しかし、すでにレバニラ定食&油淋鶏で十分すぎるボリュームだ。


(いや…でも…でも…!)


「…すみません、やっぱりミニラーメンも追加で。」


気づけば口が勝手に動いていた。


こうして、優柔不断な末に、結局ボリューム満点の昼飯を頼むことになった。


注文を終えた波田は、ホッとひと息つきながら店内を見渡した。


厨房では、年季の入った中華鍋が豪快に振られ、湯気とともに食欲をそそる香りが広がる。鉄板の上でジュージューと音を立てる肉、カウンターに次々と並べられる皿。


(この雰囲気、たまらんな…)


目の前のカウンターには、どこか年季の入った調味料セット。


酢、ラー油、醤油、そしておそらくは自家製の辛味噌。


(レバニラにはやっぱりラー油をちょっと足すのが正解か…)


そんなことを考えながら、他の客の料理を眺める。


隣の客の皿には、パラパラのチャーハン。レンゲですくった瞬間にホロホロと崩れる黄金色の米粒。


(チャーハン…やっぱ頼むべきだったか…)


別の客のテーブルに運ばれたのは、香ばしい餃子の盛り合わせ。表面がカリッと焼かれた餃子を、一口かじるとジュワッと肉汁があふれ…


(ぐぬぬ…餃子も…)


まさに“町中華の沼”。あれもこれも美味そうで、頼んでないものまで欲しくなる。


そんなことを考えているうちに、店員が大きな盆を持ってカウンターへ向かってきた。


「はい、レバニラ定食、ご飯大盛り!油淋鶏単品!」


「お待たせしました、ミニラーメンも!」


(…きた!)


目の前に並べられたのは、まさに“THE・町中華”の黄金セット。


大皿にどっさり盛られたレバニラ。タレが絡んだレバーは見るからに柔らかく、ニラともやしが絶妙なバランスで絡み合っている。


隣には、油淋鶏。外はパリッと、中はジューシーに揚がった鶏肉に、甘酸っぱいタレがたっぷりかかり、ネギが散らされている。


そして、ミニラーメン。“ミニ”といいつつ、普通の一人前の7割はある、実質ミニじゃないサイズ感。スープは透き通るような醤油ベースで、懐かしさを感じさせる。


(完璧だ…)


波田は思わず、両手を合わせた。


「いただきます!」



まずは、ミニラーメンのスープをひと口。


レンゲですくい、ゆっくりと口に含む。


透き通るような醤油ベースのスープ。だが、それがいい。


鶏ガラの優しいコクと、醤油の香ばしさがじんわりと広がる。派手さはないが、しみじみと染みる味。


(町中華のラーメンって、こういうのがいいんだよな…)


思わずもうひと口、スープをすする。


次に、細めのストレート麺を箸で持ち上げ、一気にすすった。


(おぉ、いい喉越しだ)


スープがよく絡み、シンプルながら完成された一杯。これだけで満足できそうな気もするが、ここからが本番だ。


まずはレバニラ。


箸を伸ばし、レバーをひと切れつまむ。ふっくらとした肉厚なレバーに、ニラともやしが絡み、濃厚なタレが照りを出している。


(これはもう、間違いないやつだ)


ひと口、パクリ。


柔らかい。まるで下処理の完璧な鶏レバーのように、まったく臭みがない。


甘辛いタレが絡み、噛むごとに旨みがじんわり広がる。シャキシャキのニラともやしが食感のアクセントになり、ご飯が欲しくなる味。


(いや、これはヤバい)


さっそく大盛りご飯をかき込む。


白米とレバニラ、最高の組み合わせ。


次に、油淋鶏。


カリッと揚がった衣に、たっぷりの甘酸っぱいタレ。表面のパリパリ感と、じゅわっと染み込むタレのコントラストがたまらない。


(この見た目だけで、もう美味いって確信できる)


ひと口噛むと…


サクッ…じゅわっ…!


衣の香ばしさの後に、鶏のジューシーな旨みが溢れ、そこへタレの甘酸っぱさが追い打ちをかける。


「うまっ…」


思わず、声が漏れた。


さらに、添えられた刻みネギと一緒に食べると、シャキシャキ感が加わって、また違う味わいになる。


(これは白米が進みすぎる…)


油淋鶏とレバニラを交互に食べつつ、大盛りご飯はどんどん減っていく。


そして、再びミニラーメン。


一口食べるごとにスープをすすり、口の中をリセット。


レバニラ→ご飯→油淋鶏→ご飯→ラーメン…


2005年阪神の優勝を支えたJFKばりの完璧なローテーションが成立し、夢中になって箸を動かす。


気づけば、あっという間に完食。


箸を置き、ふぅ…と深いため息。


(満足度、120%)


思わず、カウンター越しに店員に声をかける。


「めちゃくちゃ美味しかったです」


「お、そりゃよかった!また来てくださいね!」


笑顔の店主に見送られながら、波田は会計を済ませ、店を出た。


「いい店は、いいタイミングで現れるもんだ。」



店を出ると、昼の日差しがまぶしかった。


大宮の街は相変わらず活気に満ち、駅へ向かうビジネスマンや買い物客が行き交っている。


(いやー、食った食った…)


満腹の胃をさすりながら、波田はふぅっと息を吐いた。


レバニラ、油淋鶏、そしてミニラーメン。

どれも完璧だった。


特にレバニラは、高瀬の言葉通り、臭みゼロでご飯が進む味。

油淋鶏のカリッと揚がった衣に、甘酸っぱいタレが染み込んだ一口は、何度でも味わいたくなる。

ラーメンは…もはやミニとは言えないボリュームだったが、それも含めて町中華の魅力だ。


(いや、最高だったな…)



ふと、高瀬の熱弁を思い出す。


「あとね!レバニラもあって、レバーが全く臭みもなくてご飯3杯いけちゃいますね!!」


(いや、本当に3杯いけたわ…)


波田は思わずクスッと笑ってしまった。


シンプルな町中華。けれど、そこには確かに“旨い”が詰まっている。


「いい店は、いいタイミングで現れるもんだ」


(また、来よう)


そう思いながら、ポケットからスマホを取り出す。


すると、そのタイミングで着信が鳴った。


画面を見ると…友人の香山(かやま)だ。


「もしもし?」


「おー波田!今どこ?」


「香山、なんだ珍しいな。いま大宮だけど、」


「いやさ、来週、たぬき(狸)スタジオで別府哲也さんとテレビ番組の打ち合わせがあるんだけど、お前も来ないか?」


「は?別府哲也さん?!」


「そう!お前、TOKYO EVENING RADIOのヘビーリスナーだろ?この機会に挨拶させてやるよ」


「マジかよ…!」


波田は思わずスマホを握りしめた。


別府哲也さんと直接会える…!


「他局だからさ、一応UBSには内緒な(笑)」


「ははっ、わかった。で、詳しい時間は?」


「また連絡するけど、とりあえず予定空けとけよ!」


「了解!」


大宮駅へと足を向ける波田。


満腹の余韻に浸る間もなく、次の楽しみが待っていた。


「よし、来週は狸スタジオか…」


足取り軽く、波田は歩き出した。

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