一応義務教育である
気がついたら部屋の中だった。
ぼんやりとしながら周りを見渡すとおっさんがいる。
どうやらおっさんの家の中のようだ。
「気がついたか下手くそ」
下手くそ?下手じゃない。
この世界のサッカーのルールがおかしいだけだ。
「そうむくれるな、下手くそだけど筋はいい鍛えれば一流の選手になれるかもしれん。俺のもとでサッカーをしないか?」
こんな酔っ払いに言われてもなぁ。
でも他に頼る当てはないしなぁ。
うーん。
「じゃあ、まあ」
「よつしっ決まりだ!俺はローベルト、元プロサッカー選手だお前名前は?」
「大木戸ケント」
「ケントか、歳はいくつだ?」
「13」
「じゅーさん?中坊じゃねぇかぎむきょ中だな、とりあえず学校に行け」
「行けと言われても・・・学校ってどこだよ」
「おいサッキー手配しろよ。ついでに俺をコーチにしてもらえるよう言っといてくれ」
「おいおいこいつを学校に入れるのか?こんな見ず知らずの異世界人だぞ」
「大丈夫だ才能は俺が保証する」
「おまえが保証してもなー何の補強にもなんねーよ。もういいよどっかに売り飛ばそうぜ」
「それもありだな酒代くらいにはなるか」
ひどい相談をされている。
「まあでも最高の原石だ。どうせなら育ててから高く売ろうぜ」
「なるほどわかった。しょうがねーから手続きに行ってやるよ」
サッキーが飛んでいった。
あいつ見た目もかわいくないけど中身はもっとかわいくないな。
「まあ明日には何らかの返事があるだろ、今日はもう休め」
確かに疲れた長時間の移動に過酷なテスト
気がついたら意識を失っていた。