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そもそもドリブルは得意だ。

直線的に出て来る動物たちをかわすなんて造作もないこと。

地面からモグラ的なやつが顔をだしてきた。

コーンを置いてドリブルする練習の感覚でかわしていく。

余裕だと思った次の瞬間、モグラ的なやつが穴から飛び出し僕に向かって飛んできた。

想定の範囲内。

そっと体をずらしかわす。

左細をかすめてモグラみたいなやつは僕の背後に飛んでいく。

よしッかわした。

と思った次の瞬間背中に強い衝撃を感じる。

モクラ的なやつがUターンして僕の背中にぶつかってきたようだ。

これじゃ無理だ。

こんなの避けきれない。

ちょっと心が折れてきた。

「あきらめるのか?お前の力はこんなものか」

なんかおっさんが叫んでいるけど僕の力はこんなもんかと言われればこんなりもんだと思う。

そもそもこんなめちゃくちゃなサッカーなんて僕には無理だ・・・。

「諦めたらそこで試合終了だぞ!」

名台詞だがそもそも現段階で試合は始まってない。

「元の世界に帰りたくはないのか?キングダムカップで優勝して元の世界帰たくはないのか?」

元の世界・・・楽しい中学生活、弱小チームながらにエースストライカーとして楽しくサッカーをする毎日。

戻りたい、戻りたいに決まっている。

身体に力を入れ、心を奮い立たせる。

ドリブル再開だ!

走り始めたその瞬間、何かに足を引っ張られ、ずべっと激しく転倒する。

右足を見るとそこにはヘビ的な生き物が絡みついていた。

あーもう!!

イライラしながらも前に向かって進む。

次から次へと続々出てくるわけのわからん生き物たちそしてあちらこちらに張り巡らされた罠、全然かわせない。

ぼろぼろになりながら大きな木の近くにたどり着く。

そんな僕の目の前におっさんが立ちはだかっている。

「さあ来い!!俺を抜いてみろ!!」

体はボロボロだけど流石に酔っ払いを抜き去るぐらいどうってことない。

軽くフェイントを入れつつおっさんの横をドリブルですり抜ける。


「甘いわ!!」


バゴォォォォーン!!


強烈な衝撃と痛み

吹き飛ばされる僕


おっさんの手には巨大なハンマーが握られていた。

そうだった、これは普通のサッカーじゃなかったんだ。



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