サッカー仙人
戦士オリーバ
魔法使いナーザ
強面の女戦士と陰気な感じの魔法使い。
「とっとといくぞ!ちんたらすんな!」
オリーバがその場を仕切りだした。
まあ仕切ってくれるなら従うかと歩き始める。
「待て!ケント持ち物が足りないぞ!」
そんな訳はない。
言われた通りの登山セットは用意したはず
「ほらっ大事なものだ!」
オリーバは僕に何かを投げた。
受け取るとそれはサッカーボールだった。
「なんで?山登るんだよね?」
「そうだ山を登るときだってサッカーは大事だろ!サッカー仙人の所につくまでそのボールはドリブルして運ぶんだ。サッカーボール無しではサッカー仙人は会ってはくれない」
はあ?なにそれ山登りでドリブルとか無茶苦茶だ。
不安定な足場先の見えない高い崖
ドリブルとリフティングを駆使して登っていく。
山の中腹まで来たその時ガサガサッとした音がしたと思ったらウサギが出てきた。
可愛らしいなと思い見ていたらウサギがボールめがけて突進してきた。
「うわっ!!」
ボールをウサギに奪われた。
うさぎはそのままボールを山の下に落とした。
転がっていくボールを必死に追いかける。
なんとか追いつき元の場所まで戻った。
「なにあれ?」
「なにあれってウサギに決まってんだろ」
「でもボールを・・・」
「ウサギはボールを取りに来るもんだろ!何いってんだ?」
初耳・・・この世界ではウサギはそんな生き物なの?
怖っ!
先に進む。
次から次へとウサギが襲ってくる。
得意のドリブルでかわしていく。
オリーバとナーザはも余裕でかわしている。
慣れた感じだ。
その後も数々の野生動物の攻撃をかわしなんとか山頂に着くことが出来た。
山頂には小さな小屋があった。
ここに仙人が・・・。
扉をノックする。
返事はない。
背後に何か気配を感じる。
振り返るとボールが僕に向かって飛んでくる。
トラップして足元にボールを落とす。
「まフォフォフォ最低限サッカーは出来るようじゃな」
ボールが来た先を見るとそこにはいかにも仙人って感じの老人が立っていた。
「あなたがサッカー仙人?」
「いかにもワシがサッカー仙人じゃ」
「勝負してください」
「良いよ。今からやる?」
早速勝負する事になった。
小屋の裏にはサッカーゴールがあった。
まずは僕が先行,、得意のドリブルで一気に抜き去ってやる。
仙人とはいえ老人、僕のスピードにはついてこられないはず。
ドリブルし始めた次の瞬間気づく足元にボールがない。
「どうした?ボールはここじゃぞ」
一瞬、全く気が付かなかった。
あっさりボールを奪われた。
次は僕の守備、あっさり点を取られる。
何もできなかった。
何ならちょっと遊ばれた感じだった。
屈辱・・・。
でも僕もこれぐらいやりたい。
気が付いたら仙人に頭を下げていた。
「弟子にしてください」
「いいけど修行は厳しいよ」
厳しいのは望むところだ。
僕は仙人の弟子になった。




