奪うスキル
「どうしたここまでか?お前の力はこんなものか?」
ローベルトの声が響く。
そんなことを言われたってどうにもならない。
点も取れないし相手の攻撃を止めることも出来ない。
明らかに実力が違う。
「お前の力を活かせ!お前の能力を使うんだ。」
ちから、何にもない僕のスキルなんて・・・。
「奪われたら奪い返せ!」
奪う・・・奪う・・・奪う・・・。
まずは僕のスキルを活かしてなんとか・・・。
試合が再開される。
バックパスを受けたリベイラがカナザン、ゾールと細かくパスを回し攻めあがる。
パスを受けたゾールの影からキッカの上半身が出現しゾールの足をつかむ。
「くっくっくっく先には進ませないよ」
ゾールが転倒しボールがこぼれる。
こぼれ球をナナイが広い速攻でバランにパスをする。
バランがパスを受けたその瞬間僕はスキルを発動した。
スティール
ボールが僕の足元へ吸い寄せられる。
そしてドリブルでボールを運びザグにパス
ザグがシュート体制に入るとまたカテナが呪文を唱え始める。
「何度シュートを打っても必ずはじくよ」
ザグがフェイント、シュートを打たずにバックパス
パスを僕が受ける。
そしてザグは拳を握りしめ壁を破壊する。
そして僕がシュート。
ゴォォォル!!
決まったぁぁぁ!!
1点取り返した。
ザグらと抱き合い喜ぶ。
「1点とったぐらいでいい気になるなよ。俺たちとお前らの力の差を見せつけてやるよ」
トマティオが鬼の形相でこちらを睨んでくる。
相当悔しいようだ。
それでも僕のスキルでボールを奪えばまた反撃が出来る。
もう1点取り返して追いついてやる。




