一応すごいやつらしい
「おまえら相変わらず下手なサッカーしているな」
高らかな声がするので振り向くとそこには金髪で派手に髪の毛を逆立てた男が立っていた。
「なんでお前が勝手によその学校の中に入ってきてるんだよ」
ザグが偉い勢いで文句を言いに行っている。
「おいおい今日はお前には用はないんだ。今日は監督に用があってきたんだ」
「監督?」
「そうだ!どけ!」
金髪の男は足早にローナルドのもとへ駆け寄っていく。
「ローナルドさんなんでこんなチームで監督なんてしてるんですか?どうせ1勝も出来ないチームよりうちのチームの監督になってください。うちのチームなら今年確実に全世界制覇を狙えますから!」
なになに監督の引き抜き?こんな酔っぱらいのおっさんなのに?
そんなにすごいの?今のところすごいところはちょっともないんだけど
「なんだお前はぁ?」
酔っぱらったローナルドのおっさんがふらっと立ち上がる。
足元がおぼついていない。
完全に酔っている。
「トナリーナジュニアハイスクール2年にしてエースのトマティオと言います。あなたにあこがれてサッカーを始めました。監督をされると聞いてそれならこんな学校じゃなくてうちの学校でって思って来ました」
生徒がお願いしたからって勝手に監督が決められるとは思わないが、そもそも決められたとしてもこんなただの酔っぱらいだぞ。
僕の場合は右も左もわからず頼るものが他にないから仕方なく頼っているけど活躍したら速攻で切り捨てようって思っているのに、憧れ?ちょっと怖いんだけど。
「ただの酔っぱらいのサッカー好きのおっさんだろ?」
その一言にトマティオが激しく反応した。
「お前このお方を誰だと思っているんだ!!この国の英雄だぞ!!キングダムカップで2度も優勝したエースストライカーだぞ!かっこよっかたなぁ、あの決勝のゴール、相手ディフェンスを5人抜きしたドリブルと破壊的魔法攻撃、あの場にいた誰にも止められない感じあー今思い出しても興奮してきた」
なんだか一応すごいプロサッカー選手だったポイねこのおっさんはしかも魔法使いなんだ。
全然想像が出来ん。
今はただの酔っぱらいなんだよね。
トマティオがローベルトのおっさんに食って掛かっている。
「そう言われてももう決めちまったからな。こいつとキングダムカップを目指すってな」
そうなの?初耳まあ僕はキングダムカップで優勝しないと帰れなさそうだからありがたいけどさ。
「だったら勝負だ!!こいつが率いるディオーネジュニアハイスクールと俺が率いるトナリーナジュニアハイスクールで試合だ!試合でこいつらが勝てはあきらめる!オレが勝ったらトナリーナで監督をしてもらう!試合は1週間後トナリーナのグランドで勝負だ!」




