詩 青の柱 哀れな生贄と無知の魔竜
支え合って生きるべきだと
弱者などこの世にはいないのだと
私はそう思っていたから
だから人を守ってきた
青の柱に住み 彼らを見守ってきた
暗い深海の奥深く
陽光の届かぬその場所でも
彼らの作る光は美しくあたたかい
私はそれが好きだった
だから愛おしいと思う全てを守りたかったのに
青の柱にやってくる
生贄の子供達がやってくる
守られるべき弱者がやってくる
食べないで下さいと
怯えながらやってくる
死にたくないと
恐怖しながらやってくる
「私には分からない
一体どうしてこうなってしまったのか」
「ストーリー」
かつて魔竜と人間は生存していた。
しかし、何かがあって大陸が沈み、それを魔竜が支えることになった。
その影響で、魔竜「達」は対価を求めるようになった。
人々は逆らえない、だから生贄を出すしかなかった。