第一話 発現
原作小説である「n8217hx」もご覧になってください。個人的には原作のペラいと感じた部分や奇妙な口調を少し変えたのですが作品レベルは素人さまさまです。見ての通りタイトルまで変わっていますね。さらには原作にはないストーリーで7割固めた結果がコレです本当にありがとうございました
(外で雀の鳴き声がする)
(1人部屋で配信機材を弄っている男がいる)
「あ〜〜配信面倒臭いな〜……はぁ…二日に一度の動画投稿とかやってられっかよ…」
萬魔裕大。 34歳 無職
動画投稿サイトNitube 登録者875人
ガチャ
兄「おはよぉ〜魔裕大‼︎おっ配信やるのか⁉︎登録者1000人目指して頑張れよな‼︎ガハハハハハハ‼︎」
萬力太 魔裕大の兄 証券会社の会社員
魔裕大「うっせーな声でけえんだよ」
力太「どうした⁉︎機嫌が悪いな‼︎じゃあ気分ばらしに空き地で兄ちゃんと三日ぶりのキャッチボールでもやるか⁉︎」
魔裕大「いや、配信で忙しいから」
力太「よし‼︎行こう‼︎」
魔裕大「いや‼︎配信やるからっておい‼︎やめろって‼︎燃える魔球なんてどうせできないからさあ‼︎いいから放せって‼︎」
力太「そんなものやってみなければ分からないじゃないか‼︎いいから行くぞ‼︎ガハハハハ‼︎」
力太「さあ‼︎お兄ちゃんの球を受け止めてみろ‼︎」
魔裕大「はぁ…配信してた方が良かったかな…」
力太「行くぞ‼︎目指すは時速200キロボール‼︎」
魔裕大「ってうわあ⁉︎」
バシッ
魔裕大「やたらめったら投げるなって‼︎ボールどっか行くだろ⁉︎」
力太「ボールなどまた買えばいいではないか‼︎早速次の球行くぞ‼︎」
魔裕大「ちょっと待っtぐほぁ‼︎」
力太「あっすまんすまん‼︎うっかり投げ誤ってしまった‼︎」
魔裕大「いってててて、」
腰に当たったのがキツイか…顔面じゃないだけまだマシか…
魔裕大「ていうか俺まだ一球も投げてないんですけど⁉︎」
力太「おーそうだった‼︎では早速投げてこい‼︎」
(10球ほど投げ合う)
力太「よおし‼︎肩慣らしも済んだしお兄ちゃんの魔球を披露しよう‼︎ガハハハハハハ‼︎」
魔裕大「はぁ…全く社畜の分際で魔球とか何やってんだよって感じだけどこの前まぐれでいい曲がり球投げてきたからな…」
力太「いつしか燃える魔球も兄ちゃんが投げれるようになったら日本一も夢じゃないな‼︎ガハハハ‼︎
では参る‼︎第一打‼︎」
魔裕大「ピッチャーなら一打じゃなくて一投だろ(ボソ)」
ボッ(力太の腕からボールに炎が宿る)
魔裕大「…ん?」
ヒュウゥゥン
えぇ⁉︎何何何?!
魔裕大「うぉあッ⁉︎」
ドスっ(後ろの塀にぶつかる)
⁉︎ 塀にめり込んでやがる⁉︎つか煙まで出てるし…
力大「早速魔球を投げられるようになったな‼︎どうだ兄ちゃんは‼︎ガハハハハハハ‼︎」
魔裕大「ち、ちょっと待て…どう考えてもこれはおかしいだろ‼︎」
力大「そんなに魔球が羨ましいか⁉︎まあ誰にでもできるわけではないからな‼︎」
魔裕大「あーちぃと幻覚見てるのかな…いいやもう帰って寝てよ…」
力大「折角魔球ができたのに勿体無いじゃないか‼︎もう少し付き合ってくれよな‼︎」
魔裕大「もういいって!今日はもうやめる。なんか頭いてーし」
力太「じゃあ兄ちゃんは1人で練習してるからな‼︎ガハハハ‼︎」
(魔裕大が自室へと戻る)
しっかし何だったんだ?あの燃えてるように見えた球は…
でも煙臭いところとかマジで現実にあるかのような感覚だったな…まあ疲れてるんだろう。ゆっくり休もうかね…
「やめろ!来るなー‼︎」
…何だ?やけに居間が騒がしいが…もしかして泥棒⁉︎
そしてさっきから聞こえる物音といい叫び声といい…
…確か居間には親父がいるはず…⁉︎
魔裕大「くそっ何があったってんだ⁉︎」
ガチャ
魔裕大「おい、親父‼︎」
親父「…!魔裕大‼︎来るな‼︎下がってろ‼︎」
新聞紙「いや…だから落ち着けって!俺はおやっさんの魔力で生まれたんだから別になんmぐほぉ‼︎」
ええ⁉︎なんか浮いてる⁉︎ていうか喋ってる⁉︎
親父「やめろ‼︎これ以上ワシらに近づくんじゃない‼︎」
魔裕大「なぁ、親父‼︎これは一体どういうことなんだよ⁉︎」
親父「ワシが知るか‼︎ワシはただ新聞を読んでいてちょいとウトウトしたと思えばいきなりこいつが起こしてきやがったんじゃ‼︎」
新聞紙「後ろにいるのは息子かよ…あー分かったから一旦落ち着けって‼︎俺は何もしないしとりあえず一旦近づかないから‼︎あと木刀で殴るのやめて⁉︎もう身体中破けてボロボロなんだよ…な!?」
新聞紙「えーっと、俺がまず喋れるのはおやっさんが使った魔力の影響なんだよ」
親父「魔力じゃと⁉︎」
魔裕大「はあ…燃える魔球といい喋る新聞紙といい今日はさんざんだな…」
息子「うるさいぞ…全く父上らは何をしているのだ?」
萬神大 魔裕大の息子 何故魔裕大に子供ができたのかは奇跡としか言いようがない 母親は数年前に病死 残った息子は中二病真っ最中
魔裕大「なあ神大!見ろこの新聞紙!浮かんで喋るんだぞ⁉︎」
神大「ん? あぁ、何だ、そんなことか」
魔裕大「いや、“そんなこと”で済む話じゃねーから‼︎」
新聞紙「おーおーなんか次から次へと出てくるじゃん…と思ったらそこのお前…こいつらの中では一番オーラが強いようだが、お前はこの魔力が分かるのか?」
神大「あぁ。みりゃわかるが新聞紙のくせになかなかのオーラを発しているな」
魔裕大「えぇ…」
親父「神大、お前まで一体何を言い出すつもりだ⁉︎」
新聞紙「まあいい、あんたらには少し魔力に近い何かを感じる。この手のやつはなろう系あるあるでも聞かせればイチコロだろうなあ。折角だから何故俺がこうしているのか、魔力とはなんたるかを少し説明した方が良さそうだな」
新聞紙「俺は「魔力」によって生み出された魔獣ってやつだ。もともとただの新聞紙だったがそこのおやっさんの魔力によって命を与えられた。」
親父「いや、ワシ知らんし!」
新聞紙「魔力というのは、一般的にいう「精神力」に近いもんだ。まあ厳密には違うが今はそう思って聞け。この日本という国では「八百万の神」だか何だかいう風習があるらしいな。それによると、あらゆるものに神様がいて、それらは大切にしなければならない、みたいなやつだったか?例えば食べ物を残すのは良くないとか。まあ何でもいいんだけどいわゆる神を信仰する心だな。あんたらもよくおみくじとか引くだろ?そういうのは心の中で信じる気持ちがあるってこと」
魔裕大「まあ何となくわかる」
新聞紙「そんで、その信じる対象ってのが神ではなくSFとかをみてヒーローになりたい、みたいな憧れを持っている対象だな。魔力ってのはその「ああしたいこうしたい」の欲望の権化とでも言っておこうか」
親父「言ってる意味がまるでわからんぞ⁉︎」
魔裕大「親父。つまりはそういうことだ。納得しろ」
親父「いや、えぇ⁉︎ま、まあ理解できないこともないかもしれんのじゃがな?まあ魔力というものが仮にあったとしてもじゃな?何でいきなりそんなのが出てきたんじゃってところが気になるのじゃよ」
新聞紙「残念だが俺もあまり詳しいことは知らん。だが魔力はそういう類で特に憧れを持ったやつだけが使えるみたいなことはわかる。まあそういうのをまだもってる奴は言動行動においてよく露呈してるがな。」
魔裕大「要するに中二病じゃねーか‼︎」
神大「中二病?そのような穢れた名で呼ばないでくれ父上。」
魔裕大「こいつはもう手遅れだな…」
新聞紙「だがおやっさん。あんたが魔力を使えるんだから、心の底では憧れを持ってるんだろ?こういう魔力系に」
親父「⁉︎ な、なななななにを行っておるんじゃかささっぱりわからんの〜ぉ」
魔裕大「まあ図星だな」
新聞紙「まあこの流れ的にはそこのやつ。えーっと名前何だっけ?」
魔裕大「魔裕大だ。」
新聞紙「那由多?まあいいや。お前もそういう憧れがあるなら魔力を使えるだろうな」
魔裕大「「な」じゃなくて「ま」な。だが案外新聞紙の言うことは否定できないもんだな。俺も昔はやれ悪魔だ死神だ言ってさ。初恋の人でナルシスト告白して砕け散ったっけなあ。それにこんなヤバい状況を少し飲み込もうとしてる自分がいる。何も変哲のなかった生活にスパイスがかかってよりワクワクしてきてるって感じだな。」
神大「フッ父上もやっと意見が合致したな。」
魔裕大「お前は異常だけどな…」
新聞紙「そうだ。折角だから俺の体を治すついでに魔力を直接見た方がいいだろう。じゃそこのおやっさん。手、出して」
親父「ていうかワシだけ何で名前で呼ばれんの⁉︎まあいつものことだからいいんじゃが、、」
魔裕大「じゃあ折角だから本名で呼んだげるわ。名前教えて」
親父「ふっ…いいじゃろう。ワシの名はダークブラッドエクスペリエンスナイトメアイビルホーk」
魔裕大「はいはいもういいから。(てか親父まで中二病だったんかよ末期だな)」
親父「じ、冗談じゃよ!」
(親父が手をかざす)
新聞紙「じゃあ若き戦士に力を与える年老いた歴戦の覇者みたいなイメージで力を込めろ」
親父「はああああっ!」
魔裕大「すげえ、治ってる(小並感)」
新聞紙「いやあありがとうな、おっちゃん。ちなみにいうとこれは魔界でいう「原点」と言われる能力だな。基本的には物体や生体を遡って状態をもとに戻していく能力だ。最終的に原初の段階まで戻せる。」
親父「おぉ〜!ワシにこんな才能が⁉︎これで不老になって若者からはモテまくりじゃわい‼︎」
新聞紙「レベルが低いから自分にはできないよ」
親父「orz」
親父「じゃが、レベルを上げればいいんじゃな⁉︎」
新聞紙「おっちゃんの場合どう足掻いても一時的に10歳若くなるくらいしかできないよ。他人に使う場合は結構いけるけど。まあ魔力は使う側の歳に関係してるっぽいし流石に若さが足りないからね仕方ないね。」
親父「…」
魔裕大「ドンマイ親父」
親父「じゃが他人を若返らせるってのは興味あるのう。あっそうじゃ。」
魔裕大「?」
親父「はああああっ‼︎」
魔裕大「⁉︎ちょ!親父⁉︎何するんだよ‼︎」
親父「えぇい!このさえ魔裕大も若くなっちまえい‼︎」
新聞紙「おいおい‼︎まともに調整できないのに無理やりやると危険なんだよ‼︎おいそこのチビ!」親父を止めろ‼︎」
神大「チビとは失礼な‼︎だが父上のためなら仕方あるまい。喰らえ‼︎」
親父「ぐお‼︎こ、腰が…」
バタン
神大「父上、大丈夫か? 何だ?父上なんかおかしいぞ?
前より小さくなったような…⁉︎」
神大「いや、これは気のせいでも何でもない…顔が34歳ニートとは思えん顔つきになっている…‼︎これは…‼︎」
いかにも続きがありそうですが続きはありません。
一応元ネタ作者のためだけに作った代物なので特にこれといった意味はないです。ただどっちがどういいとかの意見はくれるとありがたいと思ってます。ないとは思いますが