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すすきのの夜  作者: ハッピー
8/15

決意

その晩、12時を少し回ったころ、私は、頭がおかしくなりそうになりながら、家路に急いでいた。


なぜ、こんなことになってしまったのだろう。私は、それまで二十数年間、真面目な人間で、裏社会に興味を持ったことなどないくらいだった。


やっとの思いで家の玄関にたどり着いた。

両親はまだテレビを見ながら、起きていた。テレビでは、お笑い芸人が、料理を食べながら、ボケていた。


…うちの両親は、いつも、私が夜遅くに出歩いてもおかしくない年になってから、こうやって、夜遅くに私が帰る日は、起きて待っていてくれる。


笑顔で。

まともな会社の飲み会だと思っているのだろう。


そして、うちのもう二人の家族は、かわいい犬と猫が一匹ずついた。


「おやすみ」と皆で挨拶し、歯を磨いて、みんな各のベッドに入る。


しかし、私は、よく眠れなかった。


夜中まで布団の中でごろごろし、あまりに、頭がぐちゃぐちゃして眠れないので、両親の部屋にちょろちょろしに行った。


両親は、ぐっすりと穏やかで安らかな笑顔で寝静まっている。


私は、その笑顔をみて、この笑顔と、家族の穏やかな暮らしを汚すわけにはいかないと思った。


それから、しばらくして、私は、市内のタトゥー屋に、肩にタトゥーを彫ってもらいに行った。



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