表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
すすきのの夜  作者: ハッピー
12/15

車線上のあなたと私

車は、夜遅く、人気のない道を、ゆっくりと走り続けた。


すると、私は、あることに気がついた。

それに気付いたのは、スティーブンとココも同じようだった。


後ろから、ミニパトでないほうの大きなパトカーがゆっくり近づいてきている。

サイレンやランプは動いていないが、明らかにこちらが曲がると相手もついて来ているのだ。


「ちっ…勘づかれたか」

スティーブンが忌々しそうに舌打ちをした。


「だったら、逃げるしかねーだろ!」ココが思いっきりアクセルを踏み込んだ。


だが、ここは、紛争地域ではないのだ。逃げようとしたら、当然…


すぐにパトカーのサイレンが鳴り始めた。

「前の車、止まれ、止まれ」


だが、止まれと言われて止まるわけにはいかない。この車には、先ほどから、スティーブンがライターであぶり焦がして、散々殴って、頭と右頬の骨が陥没した学生が乗っているのだ。

つかまったら、言い逃れはできない。一巻の終わりとはまさにこのことだ。


パトカーは、なおもサイレンを鳴らしてついてくる。


だが、紛争地域で敵軍とカーチェイスを日常的にしてきた、ココの運転の腕も、半端ない。


私達は、そのまましばらく、ハリウッド映画並みのカーチェイスを繰り広げ続けた。


私達の車は、隣の車線の車をどんどん後ろから抜かしていく。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ