目次 次へ 1/34 ・1・(あ、やべえとこ見ちゃった・・・) 「ようやく・・・ようやく見つけたぞ! かの伝説の魔王を復活させる方法を!!!」 図書館でよだれ垂らして寝こけていたロベリアは、そんな歓声にびくりと目を覚ました。 声の出所を探して振り向けば、遥か遠くに橙に揺らめく光。 一冊の書物を掲げ、狂喜に乱舞を始めそうな老人が一人いた。 ロベリアの氷色の瞳が、その書物の正体を認識する。 (あ、やべえとこ見ちゃった・・・) ロベリアはその時ほど自分のうっかり屋な部分を恨んだ事はないと後(のち)に語る。 ◆◆◆