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序章 暗い夢と明るい日常

怪物と闘う者は、その過程で自らが怪物と化さぬよう心せよ。おまえが長く深淵を覗くならば、深淵もまた等しくおまえを見返すのだ。 『善悪の彼岸』--146節

ドイツの哲学者 フリードリヒ・ニーチェ(1844年 - 1900年)

 深い深い深淵、深海の奥底の様な暗闇。

 何もない闇・・・

 そんな闇の中彷徨い、光を求めて歩いている。

 闇・・・闇・・・闇・・・そんな中をいつまでも歩いているのか様な感覚。

 永遠に自分がこの深淵をさまよい続けているような感覚。

 光・・・光をそう望み続けてやまない。

 希望である光を、こんな深い闇には届かないの星のような光を上を見て、前を見て、ありとあらゆる方角を見たがそこには何も無いようにある闇だけだ。

 

 何分たったのか、何時間たったのか、何日過ぎたのか、この深淵の中では秒を数えながら探してみようと考えてみた。だが、口が動かない。いや口は動く、そう言う感覚は失われない感じだ。体はありとあらゆる部分が動き、深淵の中でも俺自身の足で歩んでいるのだというのだけはハッキリと分かる。

 だが音がない、地を進む音も聞こえぬ。自身に聴力が無い、あるいわこの闇が音さえ吸いとり消し去ってしまったのだそうとさえ思ってしまう様な闇だ。

 視覚も聴覚も闇に奪われ、右も左も分からぬ自分は何もせず暫くその場にたたずむだけであった。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・

・・・・


 ただただ無為に時間が過ぎていく



(・・・・・・・・・・・・・・・・退屈だ)


 そう、単純にあまりにも退屈なのだ。

 何か考えてみたが記憶もなんだか色々とごちゃごちゃな感じで思い出そうとするのが面倒になる。

 仕方がないので頭の中で考えながら一歩一歩の歩いて行く足を数える事にした。


(1・・2・・3・・4・・5・・・)


 恐らくこのように闇の中で時間を数えるのは俺が初めてではないかと思う。

 そもそも、こんな闇の中にいる奴自体いるかどうかわからんものだが。 


(100・・・・101・・102・・103・・・)


 100を数えてみたが一向に変化が起こらない。

 キリが良いので一旦立ち止まってみたがキョロキョロと周りを見回してみてもなんも無い。

 うんざりしつつも歩むことを再開することにした。


(558・・559・・600・・・・いや違うな、600じゃなくて560だうん)


 少しミスもあったりするがすぐに訂正する。

 何も見えないと本当に歩いているのか分からんくもなるが、これはあれだ、そう・・・なんだろう?

 ともかく気分だ。


(3597・・3598・・3589・・3600・・・)


 うん、なんだかんだもう1時間分数えてしまった。

 いくら何も見えぬ深淵の闇とは言えここまで深いのはおかしいよねー・・・

 理不尽だよね挑戦状並みだよなー


(羊が5000・・羊が5001・・羊が5002・・・芋が5003・・・)


 羊さん数えても眠気が来ない件。

 これもう俺寝てんじゃね?

 むしろ羊さんに包まれた夢を見たいんだが・・・

 あとおいも食いたい


(グラマラスな美女が12000・・ツンデレ美少女が12001・・委員長系ポニテガールが12002・・)


 夢の中なら好みの女性とかでねーかなーと思いつつ逆にそんなに女性がいたらみがもたないなーHAHAHAと考える俺であった。

 虚しい・・・


(鋼鉄超人系のサイボーグ幼女が25001・・世紀末に現れた覇者系の人妻が25002・・介護系スペシャリストの元看護婦のエージェントのラミア系美少女が25003・・・)


 何かどれも変な組み合わせばっかりになってきたな・・・

 というか25000って時間にしてみればどの位だっけ。えーっと、25000÷3600で計算すると・・・やく7時間弱な件について

 えっと、あのちょっと夢にしては長すぎなんですが・・・

 この夢の運営者だれだよー呼んで来いよー・・・・・・多分俺だ。


(40000・40001・40002・40003・40004・・・)


 ただ無心に速効を極めるべく数える。

 そう、このスピードで俺は世界を取るんだ!


(99997・・99998・・99999・・100000・・・)


 よっしゃー!遂に俺の勝ちだ!何に勝ったかよく分からんがともかく勝ちだ!

 フハハハハハ


 うむ、意識し始めてしまえば何のことは無い。自分がなぜここにいるのかそれは全くもってわからぬが、何となく暗い気持ちと言うものが晴れた様な気がする。

 このままこの謎で意味不明な深淵を走っていくぜーーーーーー!!!


(1000001・・2000002・・2000003・・・)


 何か悟りとか開けそうになってくる。もう少しで そうか・・・そうだったのか! ってなる気がしてくる。

 もしくは明鏡止水とか身に付けたい、ピカーって金色に光りたい気分だ。


(10000001・・50000002・・50000003・・)


 何か悟りとか無理だと悟った。

 いやこれはある意味では悟りと言えるのではないか?

 ・・・ないな


(100000001・・300000002・・300000003・・)


 うはwwwwwおkkkkwwwwwwwww

 みwwなwwwぎwってwwwwきたwwwwぜwwwえwwえwwえwwwwwえwwwwwwwww

 史上最強にして最高無敵のスーパーアルティメットライジングスペシャルな俺様の導き出した答え

 つまりこの世界は小説の中だったのだよ!!!!!!

 作者死ね


(1000000001・・1000000002・・1000000003・・・)











(2590958311・・2590958312・・2590958313・・・)


「イ・・・イ・・・」


 ・・・何か聞こえた

 確実に聞こえた、幻聴なんぞでは無い確実にそこにある何かの声。

 急いでそこに向かう

 あんなに数えていた歩んだ数さえも忘れ飛ぶように駆け抜ける


「ト・・・ル・ト・・・」


 聞こえる声がどんどんと近づいていく。

 いや、近づいてるのは俺な訳だが、まぁそんな細かいことは置いておこう。

 何か光が見えてきた、深淵の闇の中散々求めてきた光だ、光・・光・・光る・・ひかる・・「内藤ひかる!」


「光だあああああああああああああ!!!」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

目の前いっぱいに飛び込むものそれは俺が心の底から望んでいた

「光だな」

「うんヒカルだね。

 あのね光、確かに君を夢という幻想的空間から名前を呼び続けて起こしたのは僕だが、そんなに自分の名前を主張しなくてもいいんじゃないか?」


 目覚めて真っ先に視界に入るは知らないようで知ってる様な、なんか不気味でホラーな人の顔っぽいかもしれないけど何とかいう現象で3つの穴が人の顔に見えるとか言う現象のシミがある天井だ。

 もしかしたらと一瞬でもあんな物が自分に話しかけてきたのだと勘違いしてしまったのを凄く後悔した。



「あー・・・あのシミの顔ってなんかすごい嫌だわ。

 ちょっと涎垂らしてきそうなのがなんかホント嫌だわ」


「ん・・あれかな?

 よく分からないけどアレが人の顔に見えて君に涎をたらそうとしてるように見えるなんて想像力が高いね。」


 いつまでもそんなものを凝視する趣味や趣向なんぞは全く無いので周りを見回した。

 すぐ左に椅子に掛けていたこちらを見ている女がいる。

 先程から一方的に独り言に茶々を入れる男口調の女はおそらくこやつであろう。

「うん?いきなりキョロキョロしてどうしたんだい、大丈夫?」


 こっちの目ん玉から頭の中でも覗き込むように綺麗な青い瞳が向く。

 その瞳は純粋な青でこんな綺麗な瞳をした人間がこの世にいるんだなーっとまるでまだ自分が夢の中にいるような感覚に陥らされる。


 正直ドキッした、それは認めよう。だが俺の好みからすれば成熟しきっていない肉体であるのが分かる、べつに先程の幼女を上げたりしたがあれはあくまで萌える対象であり、性欲と言う劣情をぶつけるようなHENTAIでは無い。

 それにヒロインと言うのは最近はマスコットみたいなヒロインもいるわけでそういう意味では幼女タイプのヒロインは他ヒロインからも可愛がられる感じのほんわか成分を増してくれる癒しとして最高のヒロインである。

 それに成長しきったヒロインなんざと違い光内藤計画、もとい光源氏計画をできるのだ。残念ながら目の前のこのお胸は絶壁でこれ以上になる気配が一向にないので俺的には却下なのであると自分自身に言い聞かせる。

 心の奥底では胸なんざ関係ねえ!真の男ってのは女の心を見るもんだろ?

 とか言う凄く男前思考があるが肉体的にはやっぱりナイチチよりはボインちゃんの方が好きですはい。



 えーっと、話がいくらか飛んだ気がするがなんだ?めっちゃ頭にもやがかかってる気がする。

 目の前の女は一体誰だ、そして俺はなんだ

「あら?ここはどこ俺ッチは誰?あんたは男っぽい口調の女だな。」


「男っぽい口調なのは生まれと環境の影響だ。君の名は光、性は内藤、フルネームは内藤ないとう ひかるだよ。

 因みに君が男女だと言った可愛らしい女の子は飛縁魔ひえんま りん、君の幼馴染だ。

 どうだい?少しは落ち着いたかい?」


「うーん・・・はて?オイラさんは確か深淵の暗闇の中こんな72も71ペチャパイと違って90強のナイスボディのちゃんねーといちゃこらしていたような・・・してなかったような・・・」


 うんうんと唸って考えるここは何処だ、自分の家だ。内藤光の家だ。

 そう、俺にとってはいつも通りの場所、ソファにテーブル、テレビがあるごくごく一般的なリビング。そんな所に俺とイライラした顔の娘がおりました。

 つうか何だよ顔が近い、すげえ近い。あのイライラしながらも俺を心配そうに見てくる目がもどかしい。正直めっちゃ恥ずかしい


「やだ、俺ちゃんピンチ?襲われちゃう感じ?」


 このままではあんまりにも恥ずかしさに顔が爆発するかもしれんので、ちょっとおふざげと言った感じで反応してみる。


「さっきから一人称が安定しないのも地味にイライラするけど、人の事を小馬鹿にするその言動も凄くイライラするよ・・・」


「なに?おこなの?げきおこなの?ぷんぷん丸なの?ドメスティックバイオレンス的なヤバイ奴なの?」


 記憶のどこかで聞いた流行語大賞とやらが浮かんだので頭から湧いて来た言葉を適当に言い放つ。


「さっきから何なのその口調は、そんなに名前を呼ばれて起こされたのが嫌だったのかい。

 だったら今度から問答無用で目がばっちり覚める様にDVする感じで叩き起こしてあげようか?」


 イライラから怒りと言う明確で分かり易い敵意を感じる感情えと変化していくのが分かる。こめかみも若干ピクピクしているし、クールキャラを気取っているがまだまだこやつも甘いな。しかし本来ならここらで止めなきゃならんのが賢者と言うものであろうが・・・


「おいおいおい、ここで『もう!起こしてあげないんだから!ぷんぷん!』ってならずに違う方法で起こそうとするのはヒロインとしてかなりの高得点だ、だがしかし暴力系ヒロインなんぞ今日日流行らないですよ、何故なら最近の読者は主人公の都合の悪い事が起こると色々ウザ・・・世界と言うのは常に主人公の味方なのだから・・・フッ」


 あいにく俺は賢者とは程遠い愚者のペルソナを背負うワイルドな生き様を目指す可能性の塊の主人公さ。一味違うのが最高の主人公って奴だぜ!


「主人公って、それを言うなら僕だって僕の中では主人公だよ、誰だって自分の中では自分自身が主役。

その自分を見る読者がいるとするならそれだって自分自身さ。

キミが言ってるのは結局自分と言う主役が自分と言う読者と見立てた都合のいい事妄想なのだろうね。

何かそういうのかわいそーだね」


 奴はクスリと笑うとこちらを見下すように言い放つ。マジでむかっ腹が付く、ここまでイラッて来たのは一週間前姉ちゃんにノートPCを貸して昨日PCが必要になったから持っていったらデスクトップに腐った画像が大量にあった時以来だ。

 あの時はむかっ腹よりぐえーとなるショックや周りの目の方がヤバかったがな!


「フハハ、かわいそーだって?俺の事がか?

「あら、かわいそーなお胸をお持ちのお嬢さんが何か言っておらっしゃられるでございますよ奥様」

『まぁ大変、あんなに貧相なお胸をお持ちなんてよっぽど食わず嫌いな子なんでしょうね。』

「そうなのよ奥様わたくしのお姉さまは食わず嫌いを言わず何でも食べるせいで駄肉が付いてダイエット中ですが、あの様な胸が可哀想になって見られないぐらいの荒地っぷりと比べれば贅沢なお悩みですわ」

『あらやだ奥様ったら贅沢だなんて贅を尽くしてもお胸に肉が付かない子だっていると言うのに』

「そうよねー、贅肉だらけな私のお姉さまはそれだけで贅沢できるぐらい男性の方々から税を搾り取るように謙譲されていますからねー、本人は実の所贅肉が付くのが嫌だからと言ってそう言うのを断りたいらしいんですけどねー」

『それに比べてこの子ったら学校でも好き嫌いして小学校の頃はいつも掃除が始まるまでがんなに食わなかったりするのだからこうなって当然の事ですわね、オホホホホ』」



奥様真拳奥義 井戸場会議陰口術

 説明しよう!

この井戸場会議陰口術とは古来よりある井戸場会議と言う謎の儀式において奥様方が世間話やその場にいない人に対して不満や陰口を暴露し共有することによりストレスの解消を行う古来より行われている恐ろしい儀式なのである!

(この情報は出典がまったく示されていない為不確定な情報です。)

 この奥義は陰口に特化しており、その上であえて相手の目の前で行う事により相手を怒らせる効果を持つ。

 尚、一人で行う際は男ならば恥を捨てオカマ喋りを行う事によって煽り力をさらに高めるのが可能なのだ!

 因みに母上にこの術をやった結果凄い勢いでモーニングブースターらしき物で攻撃されて正直死ぬかと思った。勝てない家庭内暴力マジ反対。


「いや別に光のいう事なんかはこれっぽっちも傷付かなかったけどね、もう君は僕の胸を侮辱するぐらいしか言い返せないぐらい僕に言い負かされてるんだから


・・・知らなかったやお姉さんがダイエット中なんて・・・別にあの人の体系ならそんな事必要・・・必要ないのに」


後半のセリフは微妙に聞き取りずらかったがショックを受けたのが分かる。それに前半も見栄を張っているだけで地味にむかっ腹が来ているはずだ。


「それと先ほどの主人公論への返答だが、必ずしも俺の主役の物語に対しての読者が俺だけだとは限らまい。

 この俺ならばいずれ伝記を書かれるような人間になるかもしれないぐらい偉大な男さ。

 精々今のうちにほざいておくがよい、貴様は俺の少年時代にヘイトを溜めまくる敵役的存在として出してやるから覚悟を・・・いや歴史に名を遺す事に感謝をしておくがよい」


「こんなくだらない会話シーンなんて、物語なら速攻で飛ばすぐらいくだらない話さ。それより本気で自分が伝記や物語を書かれるような人物にでもなると思っているのかい?まぁ、目指すと良いと思うよ夢に対して努力すればいつか叶うかもしれないだろうし

 まぁ仮に君が努力し夢がかなってたとしたら少年時代編では君が嫌な奴だったけど僕の助言のお蔭で改心する感動のストーリーになってしまうだろうね

 もしもその時になったら君がこの頃はどれだけ酷い奴だったか取材に答えてやるさ。感謝したまえ」


 にらみ合いが続くこやつとの喧嘩は些細な事から始まるがマジになってしまえば殴り合いの様なモノだ。正直ムカつくけど、こんな風に言い合うのって案外楽しいんだよなぁ。

 いかんいかん笑っちまえば奴の事だ

「フッ、また君はバカな妄想でもしているのかい?にやけ面ガ隠せてないよ。それともこんな風に罵声を浴びせられるのが大好きなマゾヒストだったのかい、だったら次からは君への対応を改めないとな」

 とかでも言うに違いない!


ならば奴がなんか言う前にこちらが言わねばな

「飛縁魔きさ」「ひかる♪」


 あっ、何かすっごい寒気が全身を走った


 ギギっと廊下側のドアを見るとそこには一見男性諸君が見れば見惚れそうな笑顔でご機嫌に見えるが、身内の俺なら分かってしまい、目が笑っておらず怒りのオーラを纏いし我が姉上様がおっしゃられておった


「陽華さん、おはようございます」


 そんな事とは露知らず我がライバルである女は姉上に挨拶をする。


「ああ、凛ちゃんおはよう、このうざい弟がまた迷惑かけたでしょ」

ソローリ


 ちょっとした罵声などは聞こえないそれが俺の賢い生き方だ。ここで言い返すよりこっそりとソファーの下から庭に通じるドアの方へこっそりとスネークする


「ハイ、でも光がうざいのはいつもの事ですし陽華さんが気にする事では無いですよ

光と陽華さんは確かに姉弟ですが陽華さんは悪い事をしない限り人に優しい人ですから。」

ソローリソローリ


 弟へ文句を言いながら姉へ媚びへつらいやがってそれでも貴様俺の幼馴染か!?


「凛ちゃんはいつも年上に敬意をもってお話しできてお利口だよ

 それに比べて」

ソローリソローリソローガシッ


・・・あかん


「へい!姉御この愚弟さんに何の様だい!

先程からそこのぺちゃぱいと話してると胸囲の格差社会の構図が見れてて面白いから、教材的な感じで色んな人の為になるんだからずっと話してていいんだぜ!」


 ピンチの時ほど人を馬鹿にするのはやめないそれが俺のジャスティス(正義)これが俺のニン道だ!


「そうかい、時と空気と人を選ばず、そもそも人を馬鹿にするのを止めないなんて言う弟にはお仕置きをするのが年上でお前の姉さんである私の役目だよね」


「あるぇー?おかしいぞー?僕ちゃん別に心の声を口に出す何て真似なんかしてないと言うのになぜ俺の心の中が姉上に読まれちゃってる訳?」


「それはねー、お姉ちゃんが弟思いの優しいお姉ちゃんだからだよ」


「そっかー、それなら仕方ないよねー。

 弟思いのお姉ちゃんなら今僕の考えてること分かるでしょ」


許してもうしないから弟のお願いを聞いてください

(HA!NA!SE!この駄肉があああああああ!)


「許しても良いけどさっきの話の続きを聞こうか」


 心の中で誤ったと言うのに何故か怒りが3割ぐらい増しているような気がするんですけど。


「鬼じゃ、鬼がおる・・・」


「ああそうだね、鬼さんだから気にくわない奴は殴るよ~」


 姉が拳を振りかぶりマジで機嫌が悪いと気が付いたので急いで説得を試みる。


「やめ、暴力で人をねじ伏せるなど現―――」

 ―――が無駄

 哀れにも振りかぶった拳が使われずに降りる事は敵わず、その拳はこの俺の頭骨へと振り降ろされた。

 ゴチン☆


「いってえええええええええええええええええええええええ!!!」


 こうしてうるさくも明るい日常は始まったのであった。






――――――――――――――――――――――――


クトゥルフ神話TRPG風探索者


【探索者シート】


探索者名

内藤ないとう ひかる


職業

学生


出身・人種

日本

日本人とイギリス人のハーフの子供でクォーター


精神的な障害

妄想癖?


性別


年齢

13~19



STR(筋力)

13

CON(体力)

16

POW(精神力)

18

DEX(敏捷性)

18

APP(外見)

15

SIZ(体格)

12

INT(知性)

16

EDU(教育)


年収・財産

17


年収

3000万


財産

1億5千万


SAN(正気度) POW×5

90


幸運 POW×5

90


アイデア INT×5

80


知識 EDU×5

45


耐久力 (CON+SIZ)÷2

14


マジックポイント POW×1

18


職業技能ポイント EDU×20

180


趣味技能ポイント INT×10

160


ダメージボーナス STR+SIZ

25

1D+4

どうもこの小説の最初の部分だけでも呼んでくれた方はありがとうございます。

本当にありがとうございます。

 この小説は元々TRPGのシナリオを作っていて設定を考えていたら、純粋なクトゥルフ神話TRPGにはならない所や、ぶっちゃけ初めてTRPGのシナリオを作るくせに長編を書いたせいで行き詰った所で、だったら小説にしちまえばいいじゃんと思い至り作った次第です


 タグやタイトル等で魅力を感じできた方々も多くいらっしゃると思う・・・思いたいが、純粋なホラー怪奇伝記とは一味違うのでそういう期待には応えきれるかどうか分かりません。

 拙い文章で、ストーリー構成もぐだぐだかもしれませんが、こういう変わった主人公がホラーな世界を生きる、そんな感じの小説が見たい奇特な方はどうぞこのうざい主人公と怪奇が織りなす小説をご覧ください。

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