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魔女の狩人  作者: 秋
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死者蘇生

「新一!」

そう呼んで、教会に踏み込んだときには、

「がは!」

血を吐いて倒れ込む新一の姿があった。

そして紅い瞳の魔女ーー名切姿も。

「貴様ああああああああああ!」

「不思議よね?」

魔女の言葉を耳にしながら、俺は奴の視線から逃れながら天井、壁を蹴っていく。

「新一さんに出会う人は、皆、彼を好きになる。そして私もーーあなたも」

グサッと。何かを突き刺した感触。そうなのだ。これが人を殺すという感覚。

初めてだった。

そうこの気持ちと同じく。

「そうだな。そして俺はお前も好きなんだ」

「……フ、ふ。それは、ざん、ねん……だって」

ドサリと彼女が倒れて、

「わたしが好きなのは、新一さんだけだもの……」

「フン。だろうな?」

そして俺もまた紅い瞳に見つめられた代償として倒れ込んだのだった。


「うっ……」

「気がついたか? 城内」

ここは死後の世界なのか。そう錯覚してしまった。

何故なら、目の前の新一も俺自身も生きているのだから。

「どうして?」

「俺の力みたいだな?」

心臓破壊の力をもってしても潰しきれなかったのか? 新一の心臓を!

「そうか」

「だが、コイツ別だったみたいだが」

「お前! 何をーー」

ぼやけていた視界がはっきりした。見れば新一の胸に刀が突き刺さっている。破魔の太刀。

「でもおかげでおまえがな生き返った」

「まさか……」

見下ろして気がつく。自分の身体が新一の血で真っ赤なことに。

「俺は名切さんと逝くよ」

「待て!」

「千春のことは頼むな?」

そして新一は刀を思い切り突き入れたのだった。

そして名切と重なるように倒れ込んだのだった。

「俺だけが生き残った……ぐわああああああ!」

その事実が受け入れられず、一人絶叫したのだった。

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