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最期の告白
「名切さん。来ましたよ」
「フフ。新一さん、お待ちしていました」
教会の天窓から月明かりが差し込み照らし出された名切さんは美しかった。思わず目を細めてしまうほどに、
「どうしたんですか? 新一さん」
「今夜は二人きりがいいんです」
名切さんは頬を赤らめ、
「フフ。そうですね?」
髪の毛を数本抜いて、風に流す。
それが何を意味しているかはわかっていた。
「名切さん」
彼女をじっと見つめて、
「愛しています」
唇を重ねた。
「私もです。新一さん」
唇を離した瞬間。彼女の紅い瞳が映って、
「がは!」
俺は血を吐いてその場に倒れ込んだのだった。




