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ごめんね 懺悔
「テメエ何しにここへ来やがった」
目の前には鬼木がいる。だが気のせいだろうか。以前よりは殺気立っていない。寧ろ優しさめいたものを感じる。
「……」
だがそんな彼に返す言葉はない。
無言でそばを通り過ぎようとするが、ブンと刀が目の前を遮断するように降りた。
「通さねえよ」
「ーーごめんな」
最後なのはわかっていた。
だから、もう謝ることの出来ない夏秋の代わりに、目の前の彼に謝ることにした。
「ごめんな。助けられなくて」
不意に肩ながら力みが消え、そばを通り抜ける。
さあ名切さんの元へ……。




