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最悪の再会
「ここまで来れば……」
後少し。新一の住んでいる町まで来た。
もうどこで会っても可笑しくないよな? 時間は……月を見てわかるなんて詩人かよ。俺は。とにかく午後七時。だとしたら、ヤツはランニング中かな? 街を徘徊していたほうがいいな? まあこんな血塗れの姿で、千春ちゃんに会いたくねえしなあ。
その時だった。
足音がした。丁度、曲がり角からだ。そう足音しただけだ。
それなのに、俺はもう「新一」だと確信してしまった。
「新一!」
ーー今、思えばバカな話である……。
曲がり角を曲がった先には、
「お前は……」
「魔具の使い手だな?」
異端者狩り「城内武」がいたのだった。




