表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔女の狩人  作者: 秋
54/71

言えない

「おい、新一。ちょっと話があるんだが……」

もう誕生日会終わりに差し掛かったところだった。意外にも雑談が広がっていた。

そんな中、一瞬の隙を狙うように、円口が耳打ちした。

見れば、名切さんが千春と愉しげに話している。

「ーーわかった」

俺は、サッと席を立って、円口と共に外へ向かった。


「どうした? 円口」

家の前。秋の夜風が身体に染みる。そんな中、俺と違って円口は背筋を伸ばして、月を見上げていた。もちろん。いつものように、ニヒッ。と笑みを浮かべてはいるが……。

まるで別人のようだった。

「新一。お前、どこまで知っているんだ?」

やはりな。

いつになく真剣な円口の瞳。

嘘は付けない。

「全部。全部だよ」

そう。全部だ。多分、円口が思っている以上に、俺は全てのことを知っているんだ。

「全部って……じゃあ、何で!」

「うん?」

「何でこんなことしてるんだよ!」

「ーー最後だから」

「え?」

これ以上は、言いたくなかった。

「とりあえず戻るぜ。もう誕生日会はお開きだ」

「新一!」

俺は、心配してくれているであろう円口の肩を軽く叩いた。

「ありがとう」

今は、それだけしか言えなかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ