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開始!
「さささ、さあ!」
渋る円口の背中を押しつつ、居間へと連れて行く。
これで……。
「全員、揃ったな?」
普段なら、二人だけしか腰掛けることがなかったテーブルと椅子。最近では、そこに名切さんが加わって……今では。
「ほら、お兄ちゃんも座って」
「あ、ああ」
俺から時計回りに、名切さん。千春。城内。鬼木。そして円口。
六人が揃った。
嬉しい。決して、俺の為ではないだろうが、この六人がこうして、ここに集まれたことが本当に嬉しい。
そう。そしてもう一つわかっていること。
これがーー。
「最初で最後だ」
「え?」
千春に向かって、何でもないと、首を振り、
「じゃあ、始めよう」
合図を出した。




