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お誘い
「千春、明後日何だけど……」
「え? 明後日?」
俺は名切さんと目配せして、
「うん。お前の誕生日だろう?」
「あ、そっか」
「そこで、私たちで誕生日会を企画しているんです」
「誕生日会……」
千春は頬を赤くして、
「いいよ。私、もう15歳になるんだし……」
「いいじゃないか? 別に。それに俺たちがしたいんだよ」
名切さんも頷く。
「ーーじゃあ、お願いしようかな?」
「良し。じゃあ、早速、俺は円口を誘うよ」
「では私は、鬼木さんですね?」
「よろしくお願いします。名切さん」
「ちょっと待ってよ。お兄ちゃんたち!」
電話を掛けようとしたところで、千春行く手を塞ぐ。
「円口さんはまだわかるよ……でも鬼木って、殺人鬼だよね?」
やっぱり知っていたのか。
だったら尚のこと話が早い。
「そうだよ。でも、夏秋でもある」
「夏秋さん?」
「ああ。ーーそうだ。千春は城内を誘っておいてくれ」
「え? でも!」
「ーーいいから!」
二人の訝しげな視線を背中に感じながらも、俺は円口に電話を掛けた。




