46/71
気付いた! そしてデート
あれから一週間が経過していた。
「夏秋……」
彼を救えなかった罪悪感が、今も胸を締め付ける。
不意に、カレンダーに乗せていた手に力がこもる。
「新一さん? いいですか?」
ノックがした。
返事をして開けると、名切さんが立っていた。
今回も、彼女に救われたのは俺だった。
「新一さん、疲れているみたいですね?」
顔をのぞき込んでくる彼女を抱きしめたかったが……今は駄目だ。甘えてばかりはいられない。
「新一さん? ーーそういえば、明後日は何かあるんですか?」
「え?」
彼女がカレンダーを指差す。
「印が付いていたので」
「あ! そうだ!」
まさかこんな大事ばことを忘れていたなんて。
「あー、どうしよう! 今からじゃあ……いや、間に合う。でも何を用意すればーー」
そうだ!
「名切さん!」
不意に、俺が大声で名前を呼んだので、子目を丸くする名切さん。
「お願いがあるんですが……」
「お願いですか?」
何を想ったのか。首を傾げていた名切さんは、
「フフ」
と微笑んで、いつものように、
「何でしょう?」
と言った。
だから俺は、思い切って、あの日の彼女と同じことをした。
「俺とデートしてください!」
今度こそ、名切さんは目を丸くした。




