表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔女の狩人  作者: 秋
32/71

絶望

「好き、なんです……」

唇を放して、もう一度。

彼女は呟いた。

目の前には、頬を赤らめた千春がいる。いや、もう彼女以外は映らなくなっていた。

「城内さん……」

彼女は答えを待っている。早く応えなければ、答えを。

答え? 俺は何を答えようというのだ。

「ーーっ!」

彼女の施しも忘れて、想いも拭い捨て、いつの間にか紅葉邸を後にしていた。


「はあ、はあ!」

こんなに息を切らしたのは、久し振りだった。

住宅の屋根の上。

じっと夜空を見つめる。

ーー肩で息をする度に、色んなことが蘇っていく。

先ほど、置いてきた千春の顔。そして兄。それだけではない。あの女も、最凶とか抜かしている狩人のことも。

全てが渦巻いて、俺を追いつめていく。

「本当は……嬉しかったのだ。だが、それを伝える訳にはいかないだろう? それにーー」

千春に告白されてすぐ思い出したのは、

「何故、お前が出てきた? 魔女……」

問いかけたところで、月は答えるはずもない。

俺に異端者狩りとしての使命が果たせるのだろうか。

「っく! そおおおおおおおおお!」

絶叫は、夜の闇に呑み込まれていった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ