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気のせい?
今日は、朝から胸騒ぎがした。
昨夜のことを振り返る。
「お兄ちゃんも、名切さんも何も言ってくれない」
昨夜。兄と彼女に問いただしてみたものの、
「ーーうーん。まだ友達になるには、無理かなあ」
「私は何も見ていません。ーーちょうど入れ違いになったので」
などと、はぐらかされてしまった。
「でも、絶対、何かあったと思う」
そう強く確信があり、学校へ向かわず、とある公園へと向かった。
そこは、私と城内さんが初めて出会った場所だ。
グルリグルリと、公園を周回する。
平日の朝だ。人気すらないに近い。
時折、すれ違うお爺さんに会釈をして、いるかもわからない彼の姿を捜す。
「やっぱり、いないかなあ」
半ば諦めかけた時だった。
草村から物音がした。
恐る恐る近付いて見ると、
「城内さん!」
そこには、血塗れの彼の姿があった。




