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サツジンカケルフジミ  作者: 真黑
2/2

なん……だとぅ!?

二話目です。今回も楽しめていただけたら幸いです。どうぞよろしくお願いします。

「何笑ってんだよ……人の家族を人質にとって従えダァ!? こき使われて最終的には殺されるって……頭イカれてんじゃねぇのか!!! そうやって人を何人も殺して来たのか!?」


何も分からなくなった仁夜(じんや)萌伊(もい)に言葉をぶつけていた。


「そうよ……数十人は殺った。何をするかはボスの命令……私は従うだけ……」

「数十……人……」


萌伊は無表情に言った。

コイツは従ってるだけなのか……? でも、命令を受けただけで平気で人が殺せるってのも変な話だ。ボスは何がしたいのだろう……。俺を殺してなんになるってんだろう……

いろんなことが頭に浮かんできて止まらなかった。

時間がたったせいか腹部の痛みはほぼ消えかかっていた。手を当ててみると痛くも無いしそれらしき傷も見当たらない……

この時仁夜は、自分が本当に不死身になってしまったことを悟った。


「なあ、俺も助かって家族も助かる方法はないのか?」

「そろそろヤバイかな~。んーどーしよ……」


俺の質問は無視し、何かを考え出した。

これまたどこから出したのか萌伊は紙袋を取り出し、こちらに差し出して来た。


「……どうも、隣に越してきた沙祇(さがみ)です。今までのは半分嘘でした。人を殺したことはありますが……あなたを殺しに来たわけじゃありません。ちなみにボスとは私の兄です」

「はい? じゃあ人質とか(たま)とかは?」

「人質は嘘です。魂とかは本当ですよ? あなたが不死身なのも本当…… なぜかは分からないけど…… でも、あなたが望むなら手伝ってあげるけど」


うわぁ~何ソレ…… なんて派手な挨拶なんだ。謎が多いが今は安心していいか。でも流石に不死身のまんまでいるのもなんだしなー……


「じゃあ、手伝ってもらうって感じで考えといて……てか、人を殺したことがあるって……?」

「そうです。私の祖父がちょっと危ない人なんで、その影響を受けて幼い頃から人殺しのための知識や技術が身に染み付いてるんです……」

「ちょっと危ないな……」

「ま、人殺しのプロって思っていてくれていいです。そういうわけで一応挨拶も済みましたしここでおいとまします」

「え……あ、うん。それじゃあ」


萌伊は門を閉めると隣の家の方へ歩いて行った。とにかく驚きを隠せなかった。つまり、結果的に自分が不死身であり、萌伊が人を殺したという事実は変わらないのだから……

仁夜は床に広がっている赤い自分の血液を見つめていた。


「これ、どーしよ……」




 

なんか展開が自分で分からなくなってきました(笑)読んでいただいてありがとうございました。また、次もよろしくお願いします!!

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