唐突
頭に浮かんで来たものを自由に書き出したものです。興味を持たずとも、読んでいただければ幸いです。
高校二年生の園田 仁夜はいつもどうり学校から帰宅し、ソファーでコーヒーカップを片手にテレビを見ていた。
しばらくすると家のインターフォンが鳴った。
「はいはい、すぐ行きますよー」
仁夜は面倒くさそうに玄関へ行き、ドアを開けた。すると家の門の前に女の子が一人、こちらを見ている。
知らない子だ……うちの学校の生徒かな? にひひ、俺に惚れちゃったかぁ~ん?
そんな妄想をしていると女の子は勝手に門を開け、こちらに近づいてきた。すぐに目の前まで来るとやっと口を開いた。
「私は……お前を殺りに来た……」
そう言うと女の子はどこから持ち出したのか拳銃を仁夜の腹部に向け、三発撃った。
仁夜の体に痛みが走る。赤い鮮血が飛び散り、服がどんどん赤色にそまってく……
その場に倒れこむ仁夜を無口で見下ろす少女……
不思議なことに痛みはあるものの、死にそうとか、気が遠くなりそうだとか、全く感じなかったのだ。むしろ痛みが和らいでいるような……
そんな仁夜を見て女の子はスマホで電話を始めた。
「ボス……当たり」
そして少しボスという人と話した後スマホを直し、こちらに視線を戻す。
「お前は不死身の体を手に入れてしまった。しかしお前を殺す方法はあるのだ。交
換条件だ。私はお前が普通の体を手に入れるのに協力してやる……。で、お前が普通の体を取り戻した時は、私におとなしく殺されろ……」
はぁ? 何言ってんだコイツ……? 不死身? 殺す? 何訳わかんねーこと言ってんだ? 何勝手に交換条件作ってんだよ……
「お前、何なんだよ? 何しに来た!? 全部説明しやがれ!!」
「私の名前は沙祇 萌伊……あんたを殺しに来た。理由は私も分からない。お前は不死身、どうにもできない。だから唯一の方法を使ってお前を殺る」
「唯一の……方法って?」
「どこかにいる五人の守護者を殺して五つの魂を手に入れ、魂を使い門を開けその先で何かをする……。 何かは分からない」
へっ、その魂を持ってる奴らを俺が守ればいいわけだ!! 運のいいことに俺は不死身。死ぬことはない……すなわち絶対負けない
「悪巧みをしているようだが、お前は私に従う以外なにもできないのだ。何故ならもうお前の家族は捕獲済みだからな。反逆するようなら、首がポロリだ」
「嘘……だろ!?」
萌伊は大きく目を見開いて、笑った表情で楽しそうに俺を見下ろしていた。その時の俺の気分は正しく……
『最低』
ありがとうございました。この作品にはすごく力が入ってるんでどんどん連載していきたいと思ってます。次また読んでいただけることを願っております。