#2-2
いきなり生徒が飛び込んできて教室はパニック・・・
「やかましぃぃぃわあぁぁぁ!!!」
「そういうテメーもやかましいわボケェェェ!!!」
もう既にパニックだった。
途中参加の僕には、なにがなんだかさっぱり分からない。
「これはね、学級委員を決めてるんだよ」
状況を理解できずにオロオロしている僕に救いの言葉を掛けてくれたのは、いかにもモテそうなオーラを放つ、イケメンの男子生徒だった。
「きみ大丈夫?さっき廊下から吹っ飛ばされてきたけど・・・」
(あっ・・・工美は!?)
教室での光景が衝撃的すぎて、工美のことをすっかり僕は急いで廊下へ戻ろう立ち上がった・・・のだが
「なんだあぁぁぁ!?お前も立候補者かぁ!!」
なんか立候補したと間違えられた。
「いやっ、僕はちがっ・・・」
「しゃらくせぇぇぇぇぇ!!!男なら拳で語れやあぁぁ!!」
話し合いで解決しそうな雰囲気じゃなかった、立候補者A君(仮)のストレートを何とか回避して、僕は一目散に逃げた。
争いごとは基、喧嘩なんてしたことも無い、というかそこまでして学級委員になりたいの!?
とりあえずA君のから距離をとろうとして教室の真ん中に飛び込んだ。
端っこへ行くと追いつかれた時に逃げ場が無くなってしまうため、あえて戦闘の渦中に突っ込んだ。