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お父さんとお母さんに、例の件を話してみた。
「実にフホンイではあるが」って前置きした上で、OKをもらった。
「夏休み中に必ず帰ってくること」って約束させられた。
当たり前か。
でも、兄ちゃんを手伝えるのはあたし達だけだ、ってお父さんも言ってる。
ホントかな・・・。
休み中の店の手伝いできないのが残念だけど、まあウチの店の客のほとんどはウチの学校の生徒だし、その学生は閉寮で実家に帰るから、お母さん一人でもなんとかなるでしょ。
あと、帰りに大将のウチの裏の遺跡に行ってみた。
昔はよく遊び場にして発掘作業の人の邪魔して怒られてたっけな。
舞台みたいなのと、何か字が書かれた作業台みたいなのがあった。
字は読めやしない、当然か(笑)
祭壇、ってやつなんだろうな、どうやって使うんだろ。
明日はニョロ連れてって実験してみよう。
ついでに大将にも行くかどうか聞いてみた。
「行く」即答だった。
ん?
大将は夏休み中許嫁に~って言ってなかったか?
大丈夫じゃないんじゃ?
明日聞いてみよ。
閉寮で実家に帰る、のは家族が待ってる奴だけで、先輩みたいないわゆる孤児はこんなとき辛いんだろうな。
学園長は孤児院も経営してて、色々な孤児を見てきたって言うけど、先輩の種族つーか血筋つーか系統の子は今まで見たことないって。
瞳も髪の毛も黒い人。
世界中アチコチ見てきた兄ちゃんも見たことないって言う。
先輩はいったいどこから来たんだろう。
お父さんお母さんはどうして先輩を手放さなきゃならんかったんだろう。
それを一番知りたいのは先輩自身なんだろうな。
裏世界にはいたりして。
ひょっとして先輩は裏世界の住人?
それなんておとぎ話だよ。