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見知らぬ勇者たちと行く、気ままなサブクエ消化の旅

作者:山猫系
最新エピソード掲載日:2026/02/01
みんな“魔王討伐経験者”。今度はゆっくりサブクエだけを進めていきます。

魔王を討伐した異なる世界の勇者たちは、その役目を終えたはずだった。だが彼らは“神”を名乗る存在にマルチバースを飛び越え、呼び集められた。

『まだ救うべき人々がたくさんいる』

そう、神から告げられる。

送られた先は、とある異世界。そこには確かに魔王が存在し、世界の存亡を懸けた戦いも進行中だったが、その討伐はすでに“この世界本来の勇者たち”が担っていた。

寄せ集められた元勇者たちに与えられた役割は世界を揺るがす英雄譚ではない。

戦いの裏側で取りこぼされていく村の困りごとや、小さな事件、救われないまま放置された人々――いわゆる“サブクエスト”を消化していくこと。

それは一人でもいいし、パーティを組んでもいい。

とにかくサブクエを達成し、ポイントが貯まれば、“願い”が叶う。

〈オデッセ〉は、RPGゲーム『オデッセイファンタジア』をクリアしただけの日本人・平沢良義であり、ゲームの主人公としてのシステムだけを持ち込んだ異物のような存在。“ポーズ”で時間を止める彼自身は勇者としての使命感を持たず、「放っておくと後味が悪い」という理由だけで小さな依頼に首を突っ込んでしまう。

元・魔王討伐パーティの女魔法使い〈サスペーリア〉は、討伐の後遺症で魔法が闇に染まり、どこか感情のずれたまま淡々と人助けを続けている。

ギャルめいた口調の人間味あふれる女僧侶〈ログネダ〉は群れることを嫌う一匹狼。愚痴をこぼしながらも魔物狩り専門でサブクエをこなしている。

そして年長者の侍、〈明智十兵衛光秀〉は、自らが倒した存在が“魔王”と呼ばれていることを深く考えず、ただ人の世の移ろいを静かに見つめ続けている。

彼らの旅は派手な戦いも栄光もない。名も残らない小さな選択を積み重ねていく日々だ。だがその中で、勇者たちは少しずつ気づき始める。魔王を倒すことよりも、誰にも注目されない場所で誰かの暮らしを支えることのほうが、ずっと難しく、そして重いのだということに。

これは、世界を救った“後”の勇者たちが、力を抑え、愚痴を言い、笑いながら、それでも小さな善行を続けていく物語。壮大ではないが確かに人の世に寄り添う、スローでほのぼのとしたサブクエ消化の旅路である。
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