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プロローグ
ある日のこと。
「ねえ、蓮兎はいつさ、子供作るのよ。早くしないと女の賞味期限切れるよ」
「うるさいな!今はそんな考えは古いし!!」
私の母親はうるさいのである。実家にかえるといつもこうだ。
今は結婚が女の幸せなんていう考えではないし、結婚しないでも幸せになる世の中。
けれども周りの子は結婚やら子供やらで私は話にもついていけない。
そうして私には、彼氏がいたことがなかった。
それは私が太っていて誰も寄ってこない。
そんなとき携帯がなった。
通知を見てみると推し垢のDMに連絡が来ていた。
相手はSENARIという女の人?
最近話ししていて推しが一緒らしい。
この出会いがあんなことになるとは今にも思わなかった。