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三日目 太陽への架橋

「殺す? 殺すってどうやって?」

「こうやってだ」

 架橋は太陽神ハ・ラーを殴り飛ばした。

「うーん、君のパンチはなかなかだけど、僕には百次元及ばないかな」

「じゃあ百発食らわしてやるよ」

 架橋は太陽神ハ・ラーを百回殴った。

「……」

 太陽神ハ・ラーは何も喋らなくなった。そして、一気に日が沈む。というより、昼間から一気に夜になった。これは一体どういう現象だろうか。太陽神ハ・ラーは死んだのだろうか。太陽は破壊されたのだろうか。

「いやあ、やるねえ架橋くん。パンチ力じゃない。神だと分かっていながら容赦なく殴れる、君の度胸がだよ」

 太陽神ハ・ラーは架橋を絶賛する。照れる架橋だが、照れている場合でもない。

「君を新しい太陽神にしよう。僕と一つになるんだ。というより、僕の全てを君に注ぎ込む」

 太陽神ハ・ラーはその全てを架橋へと譲渡した。架橋は太陽への架橋となったのだ。

「君なら月の使者にも勝てる。君が新しい太陽となるんだ」

 太陽神ハ・ラーは消滅した。というより、架橋の中へ全て流れ込んでいった。これにより、太陽への架橋の序章は終了する。

「何か意味分からん話だったな」

「野暮だぞ梯子」

 本当に何がしたいのかよく分からない話だった。しかし、それでいい。試してみないと分からないのだ。

「太陽の神の力か……」

 架橋は手から炎を出す。本当に彼は神となったのだ。太陽の神に。そして、ハ・ラーの言っていた月の使者とやらと戦うのだろう。

「何かセーラームーンみたいな話だな」

「俺はシャーマンキングが過ったが」

 架橋と梯子は下らない軽口を叩きつつ、物語は終焉を迎える。

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