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A-Ⅳ:スライムゼリーの使い道

剣で吹き飛ばす。吹き飛ばされた猿のHPがさっきの蹴りと合わせて4割強削れてることを確認する。


この削れ具合的にもう一発いれても倒し切るのは無理だろう。ただしそれはこのクソ板(木の剣)だった場合だ。


剣を投げ捨て、後ろの木に刺さっている斧を引き抜く。


「ふっ、俺の勝ちだな」


立ち上がってくる猿に合わせて斧を思い切り投げつける。


「キ…」


ザシュッと投げつけた斧が叫ぼうとした猿の頭に突き刺りHPバーが削り切れる。ポリゴンとなり霧散し、素材を落とす


「よーし!被ダメはデカくなっちまったが、1発に抑えれたし上々だな。素材は、どれどれ『下っ端の白毛』あの猿、下っ端だったかぁー」


まぁ序盤も序盤、最初っから幹部クラスなわけはないか

 

-レベルが上昇しました 1→3 SPを33+31獲得-

-スキル〈流水Lv.1〉を獲得-

-スキル〈投擲術Lv.1〉を獲得-


「お、レベル3まで上がった!」


元々レベルが2に上がりそうだったのもあって一気に、ってほどでもないけどレベルが上がったな。それにやっとスキルをゲットできたぜ。


「どっちも剣士じゃなきゃ取れないってことはなさそうか?」


流水は武器を持ってる場合、受け流せる攻撃に限り受け流しを発動してくれる(受け流せるかどうかはSTR、TEC、スキルレベル等を参照する)

投擲術は投げた武器が確率で耐久が減らなくなる。初期は5%で、LUCの値1につき追加で0.5%ずつ(最大50%)上がる。


「レベルがあるってことは育てていかないといけないってことか。投擲術は簡単に上がりそうだが、流水みたいなダメ無効化系のスキルってどのゲームでも上がりにくいんだよな〜。とりあえず狩りを続行するか!」


〜1時間後〜


「とりあえず30分くらいたったか?」


※本人は30分しか経ってないと思い込んでいます


とりあえず狩り続けてスライムが大量、ロウポジモンキー(以下ロウポ)によく似たノンポジモンキー(以下ノンポ)が数体、ロウポが1体…不作だ


「スライムがノーマルで、ノンポがアンコモン、ロウポがレアといったところか」


とりあえずこの30分(※本人は30分しか経ってないと思い込んでいます)でノンポから武器はそれなりに調達できた。レベルも目標の9まで上がったし問題ないだろう。

ここ30分(※本人は(ry)での収穫を整理すると

・ロウポは刺青が入っててノンポは入ってない

・流水のレベルが1→2に

・投擲術は1→5に

・スキル〈野人の跳躍Lv.1〉を獲得

・石斧が7本

・ボスの居場所判明

・クリティカル判定は弱点とRUC参照

・スライムは核を引き抜けば即死

・スライムゼリーは塗り薬


こん中で一番驚きだったのはスライムゼリーだな


「スライムゼリー塗ったらHP回復するってバケモンかよ」


傷口にスライムゼリーを塗ると傷口が塞がってHPが回復する、魔物の素材で再生すんのがそもそも謎だし、傷口の再生速度おかしいだろ!まぁゲームにつっこんでも仕方がないのだが


「さて、ボス狩りといきますか」





橋の前で座り込む巨大な白い影が見える。


「ボスについてはある程度はリサーチ済みだ。ちゃちゃっと倒して、次の町に行かせてもらおう」


遠巻きに見た限りではこのエリアのボスは

『レギュポジコング』Lv.10

他のプレイヤーがPTを組んで入ろうとしていたが、その時弾かれたのを見るにソロでの挑戦しか出来ないのは確認済だ。名前の通りゴリラでまぁまぁでかい、(リアル)の5倍くらいか。ほかの猿どもと違うのは毛だけじゃなくて肌も白い。こいつを倒すと奥の橋を渡れるようになって第2の町に入れるってことだ。見る限り弱点は他の猿共と同じ首から上、そしてこいつ特有の弱点はきっとケツだ。


「最初は川の方を向いて座ってる親切仕様なのがありがてぇ。まずは一発、斧でもくらいな!」


座り込むゴリラの後頭部に斧を投げつける。命中した瞬間薄緑のベールがスカローとゴリラを囲うように展開される


「グウォォォオオオオ!」


「凄まじい雄叫びだな、バナナでも落としたか?」


まぁ人間の言葉なんか通じるわけないんで煽っても意味無いんだが、さてさてゴリラの弱点、頭を切るかケツから切るか。

その前に攻撃がくるな、左腕のフルスイングか!


「ウロォォグラァ!」


「大振りすぎるぜ?そんなんじゃケツががら空きだ!」


ジャンプして手の甲に流水を発動しつつ避け、ケツの方にダッシュする。

AGIにステ振ってて思ったが、AGIは速度というより脚力に近いみたいだ。走る速度だけじゃなくてジャンプ力も上がるし、キック力も少しだけ上がった。


「ケツが4つに割れちまうなぁ!おら!」


石斧で割れ目と垂直にケツをぶった切る。切ったところからポリゴンが飛び出す


「グゴ、グオォォォゥル!」


ゴリラが飛び跳ねて俺から距離を取りつつ地面をドドんと叩きながら叫び散らす


「は、この辺は雑魚ばっかしかいねぇからなぁ。油断してたんじゃねぇか?人間だって何十分の一のサイズの虫に殺られちまうこともあるんだ。5倍そこらのサイズのゴリラなら狩れねぇことはねぇって覚えときな!」

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